「ウクレレの神様」と呼ばれるレジェンド・ウクレレプレイヤーのハーブ・オオタ氏(オータサン)が、7月上旬ジャパンツアーへ!日本で7月8日にリリースとなる新しいソロアルバム「ランデブー・イン・ハワイ」をひっさげ、日本行きを目前にしたオータサンに、お話をお伺いしました。
編集部:オータサン、ご無沙汰しています!もうすぐ夏のジャパン・ツアーですね。
オータサン:7月7日から12日まで。東京、名古屋、金沢、京都、最後の横浜まで5カ所のライブハウスをまわるの。今回は、ひとりで行くのよ。ひとりでどこまでやれるか、試してみたいなと思ってね。
編集部:ひとりっていうのは、演奏がすべてソロということですか?
オータサン:そう、1時間半のライブぜんぶひとりだから、大変。誰も一緒に演奏しないの。いままで何度も日本に行って演奏してるけど、いつもは誰か一緒に演奏したりオーケストラと一緒だったり、カラオケが流れたりしてたから、完全にソロでライブするのは初めてよ。でもひとりだからこそ、自分と会場の雰囲気で演奏の内容も変えられるし、そういうライブは楽しいと思うよ。ただ、途中であんまり休憩しちゃうともう弾きたくなくなっちゃうかもしれないから、休憩しないでずっと演奏したほうがいいかな。倒れちゃったら困るけどね。あははは!
編集部:笑い事じゃないですよ〜(苦笑)。倒れないで、ぜひ頑張ってくださいね。日本には美味しい物もいっぱいあるし、楽しみですね。
オータサン:金沢のお魚は本当に美味しいね。今回も楽しみ。でも、僕はそんなにあれこれ食べるわけじゃないし、毎日のようにライブがあるからゆっくりする時間もあんまりないのよ。あはは。
編集部:今回は新アルバム「ランデブー・イン・ハワイ」のリリースも同時期なんですね。
オータサン:そうそう。マノアのランデブー・スタジオっていうスタジオで録音したのよ。15曲すべてソロ。僕ひとりで全部レコーディングして、全部で2時間くらいで終わったかな。
編集部:え?2時間???
オータサン:僕は基本的にそんなに何度もレコーディングしないの。今までに90枚近いアルバムを作ってきたけど、何度も同じ曲を弾いてもフィーリングが違っちゃうし、そのうち機械的になっちゃうから好きじゃないのね。しかも、今回は完全にひとりだから、僕がOKって思ったらOKでしょ。1テイクか2テイクで終わったから。そのかわり、今回はすごくたくさん練習してからスタジオに入ったからね。5曲はこのアルバムのために自分で作った曲。あとはカバーなんだけど、ベートーベンのクラシックからジプシーキング、そしてハワイアンまで幅広い曲を弾いてるの。Ke Kali Nei Au〜Hawaiian Wedding Song〜とKu`u Pua I Paoakalaniは、以前別のアルバムで収録したことがあったけど、それ以外はアルバム用にレコーディングしたのは初めての曲ばかり。ほんとにいっぱい練習したのよ(笑)。ウクレレ一本のアルバム、ツアーでも販売するから楽しみにね。
編集部:一足早く聴かせていただきましたが、とてもカッコ良いアルバムでした。さすが神様、本当にすごいですね!
オータサン:ありがとう。でも、もう僕は81歳なのよ。速い曲はけっこうたいへんですよ。あはははは。日本でも、がんばって弾きますから、ぜひ聴きにきてくださいね。
■インタビューを終えて
昨年は体調を崩され入院されていたこともあり、久しぶりにお会いした「神様」。以前と変わらずお元気でやさしく、とてもカッコ良いレジェンドでした。7月のジャパン・ツアーに続き、10月にも息子さんのハーブ・オオタ・ジュニアさんとも日本へ行く予定ということで、これからますます精力的な活動が期待されますね。ぜひ、ハワイでも演奏してほしいです、とお伝えしたところ「ハワイではね、誰も僕のウクレレなんて聴きたくないからいいのよ、あははは!」と高らかに笑っていらっしゃいましたが、本当に実現してもらいたいと切に願う私たちです!
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ウクレレの神様オータサンが日本ツアーへ!
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