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Channel: アロハストリート・インタビュー
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映画「さいはてにて」注目の監督に聞く!

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 アロハ! メグミです。
 現在、開催中のハワイ国際映画祭(Hawaii International Film Festival/HIFF)。日本からの招待作品も多数上映されていますが、その中でも注目作品のひとつとして話題となっているのが、永作博美さんと佐々木希さんが主演する「さいはてにて〜やさしい香りと待ちながら」。11月3日(月)に行われたプレミア上映会では、監督の姜秀瓊(チアン・ショウチョン)さんによる舞台挨拶もありました。その様子をお伝えします。

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 「さいはてにて〜やさしい香りと待ちながら」は、能登半島の最果ての地・石川県珠洲市の海辺を舞台に描かれる物語。海辺に打ち捨てられたボート小屋を改装して珈琲店を営む岬(永作博美さん)と、向かいの民宿に住む訳ありシングルマザーの絵里子(佐々木希さん)との交流を軸に、親子のつながりや友情のかたち、人生について、また生きることについて、美しい情景とともに静かに描かれていきます。HIFFでは、11月8日(土)16:45〜にも再度上映される予定です。

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 映画上映の前後、姜秀瓊(チアン・ショウチョン)監督による挨拶が行われました。チアン監督は、台湾で活躍する注目の人物。女優としての活動を経て、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)や楊德昌(エドワード・ヤン)といった台湾の巨匠に師事する若手監督として、台湾だけでなく世界中の期待を集めています。日本を舞台に、日本の俳優やスタッフとともに映画製作をするのは今回が初めて。「初めての日本映画で、それは私にとってチャレンジでもありました。言葉の壁はもちろんありますが、一対一のコミュニケーションにおいては、必ずしも言葉が全てではありません。また、他言語を完璧に通訳することも不可能です。俳優ひとりひとりを信じ、信頼関係を築き、その上でのコミュニケーションを心がけました。出演俳優はみなさん、すばらしいパフォーマンスをしてくれました」。

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 上映終了後、監督に直接お話を伺うことができました! 映画製作をする上で、台湾と日本の違いは何か感じましたか?「台湾はあまり事前にかっちりと決めず、フレキシブルに動くことが多いのですが、日本ではプリプロダクションからしっかりと準備していくので、そこが新鮮でしたね。どの国でもどの場所でも、違いがあり、それぞれの良さがあると思います」。

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 撮影では、日本にどれぐらい滞在したのでしょうか?「約1カ月です。東京には1日だけ滞在し、あとはずっと映画の舞台となった石川県珠洲市に。人が少なく、本当に静かな場所でした」。その静寂さが、劇中では、美しい能登半島の海の情景や登場人物の心理描写と相まって、独特の世界観を創りだしています。朝の清らかな光に満ちた珈琲店と、その窓から見える海が本当に美しく、それだけで涙が出てくるほどでした。「それはうれしいです! 毎日こんなに美しい海を見ているハワイの人にそう思ってもらえるとは、感激ですね」。

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 日本では、2015年2月に全国ロードショーとなりますが、緊張していますか?「そうですね、緊張よりも期待や興奮のほうが大きいです。日本のみなさんに、この作品を見ていただくのが、本当に楽しみで待ちきれないです。ぜひ、劇場に足を運んでいただけたらうれしいです」。どうもありがとうございました!

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 映画「さいはてにて〜やさしい香りと待ちながら」は2015年2月28日(土)より東映にて全国ロードショー。ハワイでは、HIFFにて11月7日(金)16:45〜にも上映がありますよ(上映情報、チケット購入はこちら>>)。みなさんもぜひ、劇場に足を運んでみてくださいね!

「さいはてにて〜やさしい香りと待ちながら」公式サイトはこちら>>


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