毎年12月に行われるホノルルマラソンで、袴に高下駄というユニークなスタイルで走ることで有名な日本人ランナーをご存知ですか?
それがこちらのゲッタマンです!
ホノルルマラソンを走ったことがある、または応援に行ったことがある人なら、ゲッタマンの存在は、何かしら知っているのではないでしょうか。
今回、市民ランナーグループ「ホノルルマラソンクリニック」のマイリィさんからお話をいただき、急きょ、ゲッタマンの単独インタビュー取材が実現したので、ご紹介いたします!
ゲッタマン/本名:竹之内 敏
1965年生まれ。鹿児島県屋久島出身。「ゲッタマン体操」著書やDVDをリリースする一方で、雑誌やテレビなどのメディアにも数多く出演。ココロとカラダをデザインするヒューマンアーティストとして、年間100本以上の講演活動を行っている。
http://www.gettaman.jp/
マイリィ
ホノルルマラソン設立の翌年に発足し、43年間にわたり活動している市民ランナーグループ「ホノルルマラソンクリニック」の日本人ボードメンバー。本業はハワイ在住マッサージセラピスト。「献体として捧げられる身体に」を標榜し健康方面でも活躍するパワフルお姉さん。
http://honolulumarathonclinic.org/aloha-nippon/
ゲッタマン:アロハ〜!
編集部:アロハ!今年もホノルルマラソンおつかれさまでした。
ゲッタマン:いや〜今年も終わった〜!!って感じだよね。足がボロボロだよ!(笑)。
編集部:あの...あえてお聞きしますが、ゲッタマンとは何者なんですか?
ゲッタマン:話せば長くなるんだけど...26歳くらいまで、エリートがそろうNTTという会社で営業マンとして働いていました。だから、もともとは健康やフィットネスのエキスパートではなかったんです。
編集部:え!サラリーマンだったんですか?意外です。
ゲッタマン:本社に異動になって、慣れない業務内容に挫折していたとき、食堂のコンビニにあった「ターザン」という雑誌にトライアスロン大会に関する記事を見つけたんです。トライアスロンってなんだか夢があるな〜と思って、出場してみたら優勝したんですよ。それがきっかけで「ターザン」のモデルになったんです。
編集部:いきなり優勝だなんて、会社の人も驚いたんじゃないですか?
ゲッタマン:「ターザン」を見た労働部の課長が「これお前じゃないのか!?こういうことが好きなのか?」って言われて、NTT傘下のフィットネスクラブの支配人をすることになったんです。
ゲッタマン:自ら選んだ場所で結果を出すために、寝泊まりもフィットネスクラブでするくらい勉強しましたよ。そうしてる間に、4年間で売り上げを4億くらいまで上げることに成功し、フィットネスクラブの職場環境もどんどん良くなっていったんです。そして、自分がここでできることは終わったな〜って思っていたときに、「独立」という言葉が頭に浮かんだんです。
編集部:現在は健康やフィットネスに関する活動をされていますが、そもそもホノルルマラソンを高下駄で走ろうと思ったきっかけはなんだったんですか?
ゲッタマン:21年前、カピオラ二パークで開催された「アロハ駅伝」というイベントがあったのですが、私も参加してほかのランナーを盛り上げていたんです。「アロハ〜! エビバリセイカモ〜ン!」とか言って。
そのパーティで、関係者の方に「これ着てホノルルマラソン走れ」って言われて、渡されたのが、袴と高下駄だったんです。
編集部:ジャパニーズスタイルですね(笑)。走りにくそう...。
ゲッタマン:ホノルルマラソン当日、さすがにこんな高下駄で走れないからすぐリタイアしようと思っていたんです。でも、走っていたらほかのランナーが「オーマイガット!ユア クレイジー」って道をあけてくれて...やめるにやめられなくなりました(笑)。
編集部:そこから20年も走っているのがすごいですよね。でも、高下駄で走って、足は痛くないんですか?
ゲッタマン:痛いですよ〜。アロハタワーの手前で足がきれちゃうんです。ゴールする時は血まみれですよ。
編集部:いたたたたた〜!(泣)。 それなのに、なぜ高下駄で走るんですか?
ゲッタマン:最初に走った翌年、ホノルル空港についたら、自分がポスターになっていて。「ゲッタマンに会えたら幸せになる」って書いてあったんです。でかでかと。だったら走るしかないでしょう、高下駄で。
編集部:伝説になっちゃったんですね(笑)。
ゲッタマン:自分が完走した後も、最終走者を迎え入れるまでゴール地点で応援するんですけど、走ってくるランナーたちがみんな「ゲッタマン、おめでとう」って祝福してくれて。
なんというか、人間のいちばんキレイな姿が見えたんですよね。健康の仕事をする上で大切なことを学べる場だと思いましたよ。続けなきゃな〜って。
編集部:いいお話ですね。失礼ながら、袴と高下駄で走っているのは、目立ちたいからかな...って思ってました。自分発ではなく、さらに傷つきながらも続けているのは並大抵のことじゃないですね。
ゲッタマン:いやでも、ゲッタマンが、自分にとってのコンプレックスだった時期もあるんですよ。
編集部:コンプレックス、ですか?
ゲッタマン:だって、フィットネスや健康について、並々ならぬ努力をしていて、そこで結果を出してもいる。なのに、テレビや雑誌の取材などでお話をしていると、みなさん「ゲッタマン!? 面白いですね、じゃあその話をもっと!」と、ゲッタマンばかりが注目されてしまうんですから。
編集部:1年365日のうち、たった1日だけのゲッタマンに、すべてもってかれてしまう、と。
ゲッタマン:そうそう。でも、ある時から「こんなにゲッタマンが愛されているんだから、もうオレはゲッタマンでいいや。ゲッタマンになろう!」と吹っ切れて、名前も本名からゲッタマンに変えたんです。
編集部:さまざまな葛藤があっての、今なんですね...。ところでマイリィさんは、去年のホノルルマラソンで走っている途中にゲッタマンと出会ったんですよね?
マイリィ:そうなんです。毎年ゲッタマンに会えたら良いなぁって思っていて、やっと去年お会いできたんです!でもゲッタマンコールをしながら、たくさんの人がゲッタマンの後ろに連なっているので戸惑いましたよ(笑)。
編集部:ゲッタマンコールってなんですか?
ゲッタマン:200名くらいかなぁ〜...走りながら「ワッショイ!ワン、ツー、がんばれ!」ってみんなで声を掛け合うんです。それがいつしか「ゲッタマンコール」と呼ばれるようになって。
マイリィ:ものすごい数のランナーを引き連れているので、近づくのがむずかしいんだけど、「写真撮って」って勇気を出して言ったら、オッケーしてくれてラッキーでした。
編集部:あれ、ちょっと待ってくださいよ、マイリィさんと走るってことは、ゲッタマンはけっこう速めのペースで走るってことですよね?
マイリィ:そうねぇ、5時間半くらいのペースでしたね。
編集部:えっ、下駄で!?
ゲッタマン:そうそう。下駄なしだと2時間半くらいで走るよ。
編集部:それって入賞クラスじゃないですか!ちなみに、約3万人の参加者がいる中で、ゲッタマンに会うコツは?
マイリィ:今年は会えなかったな〜。本当に運ですよね。
ゲッタマン:みんな会えないと思っているからか、「本物ですか?」ってよく言われます。
編集部:そんな大人気のゲッタマンですが、今年はマラソン前の12月9日(金)に「ゲッタマン体操 in ハワイ」を無料で開催。
ゲッタマン:ゲッタマンとしてのホノルルマラソン20周年の境目で、ちょうど、ハワイへの恩返しをしたいと思っていたタイミングだったんです。
マイリィ:みんなの協力があって、今回の「ゲッタマン体操」が実現しました。
編集部:痩せやすい身体づくりのためのストレッチをはじめ、足の筋肉や間接を伸ばす体操など、ランナーでもランナーでなくても役立つ内容でしたね。みなさん「きつ〜い」とか「いた〜い」とか言いながらも、ゲッタマンの軽快なトークに楽しそうでした。
マイリィ:直前の告知しかできず、しかも悪天候だったのに、35人くらい集まってくれて...。ゲッタマンはしゃべりが面白いし、巻き込み型だからみんな楽しんでくれたと思います。
ゲッタマン:好評にお応えして来年もやろうと思っています。
編集部:それは要チェックですね。レアなゲッタマンに必ず会える大チャンス!
ゲッタマン:また来年お会いしましょう〜!
【ゲッタマンの最新情報】
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