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Clik here to view.アロハ!ヨリエです。
ウォールアートは好きですか?
今日はハワイ出身のアーティストをひとり、ご紹介します。
その前に。最近ぼんやり考えていたことがありまして。
新しいカフェやレストラン、ショップが絶え間なくオープンしているカカアコ地区。街の再開発が進む勢いのなか、次々と新しいウォールアートが誕生しています。行ったことのある方、お気に入りはありますか?
私は、複合施設「SALT(ソルト)」の駐車場で見かけ、気になっていたアートがありました。
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Clik here to view.それがコレ↑
溢れんばかりの個性が目に訴えかけてくるウォールアートが多いなか、静かにドラマチックな雰囲気を醸し出すこの壁にグッとくる!
ウォールアートって、見る人を選ばず多くの目に触れるのに、その作品の背景やアーティストについて知る機会はなかなかありませんよね。アーティストの名前があって評価されるものと全然違う。カカアコのウォールアートも、生まれては塗り替えられたり、ときに落書きされたり。時代の変化とともに街に溶け込み、自然に風化していく感じがなんとも好きだなーと。
そんなことを考えていたある日。
インターナショナル マーケットプレイスにあるサックス・フィフス・アベニュー内に、新しくウォールアートが誕生するということで、作業中のアーティストに会えるチャンスがありました。
それが、カカアコで気になっていたあのアートを手掛けたアーティストだったんです!うれしい〜。
彼の名前は、ショーン・ヨロ(通称:フラ)さん。ハワイでの2作めに取り掛かっていたショーンさんにインタビューしてきましたので、その様子をちょろっとご紹介します。
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アーティスト名:Hula(フラ)
オアフ島カハルウ出身。約5年前に単身ニューヨーク州ブルックリンに移住し、独学でアートの技術を身につける。2015年に川や海など水のある場所を利用した壁画作品をリリースしたことで脚光を浴び、アーティスト名「Hula(フラ)」として活動を開始。現在はカリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を移し、アメリカ西海岸と東海岸を中心に活躍の場を拡大中。
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Clik here to view.はじめまして!まずは、アートを始めたきっかけと、現在はどんな活動をしているのかを教えてください。
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Clik here to view.はじめは、6年前の夏にカネオヘのウィンド・ワード・コミュニティ・カレッジで図画のクラスを取って好きになったことがきっかけ。その後ニューヨークに移り住み、3年くらいかけて普通の小さなキャンバスで独学して、ウォールアートをスタートしたのは約2年前。それからニューヨークやアメリカ東海岸のあちこちで依頼がくるようになって。いまはロサンゼルスで暮らしながら、ウォールアートを中心に活動しています。
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え?美術の学校に行ったわけでなく、そのクラスを受講したことでニューヨークへ?
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そう(笑)。翌年の夏にはニューヨークのブルックリンに引っ越していましたね。
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素晴らしい行動力ですね。ニックネームになっている「Hula(フラ)」についても教えていただけますか?
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「Hula」は、僕のストリートアートのスタイルを表現した名前。僕自身のルーツであるハワイをアメリカ本土でも多くの人たちに知ってもらえるようにつけました。あと、フラは昔一時的に不法だったこともあるのですが、いまは旅行者にも広く親しまれていますよね。そういうフラの歴史にストリートアートと共通するものを感じるんです。
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なるほど。そんな意味が込められているんですね。では、水のある場所を利用して、サーフボードの上で描くショーンさんのユニークなスタイルは、どのように生まれたのでしょうか?
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インスタグラム@the_hula
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このスタイルをはじめたきかっけは、プールでポートレイトの撮影があった時なんですが、「コレだ」って思ったんですよ。
とはいえ、水の上に浮かびながら絵を描くことは簡単なことではなくて。5カ月かけて自分なりに技を見つけました。たとえば、道具ひとつひとつにマグネットをつけて落とさないよう工夫したり、自分で道具を作ってしまったり(笑)。一度にたくさんの材料や道具をサーフボードに乗せることができないから、作業の手順や必要なものをしっかり考えないといけないんです。潮の満ち引きを計算して、波の動きに合わせて筆を動かす。そんな風に水に身を委ねることは、昔からハワイでサーフィンをしていた僕にとってとても自然なこと。問題を解決する度にまた別の問題が出てきますが、それらを乗り越えていくのが楽しいですね。もちろん使う絵の具は、水とは混ざらない無害のものを使用しています。
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自然が本当に好きなんですね。でも、そういった場所に描くアートは、色あせてしまったり、いつかなくなってしまうかもしれないのが、ちょっともったいない気がしてしまいます。
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そうですね。僕のウォールアート作品の多くは、時間が経てばなくなります。寂しい気持ちがないわけではないけど、作品それぞれに寿命があるのを受け止めるだけというか。自然界に返す、そんな感じもいいなって思っています。
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自然と一体化する感じ...素敵です。モデルはいつも女性ですか?どの絵の女性も本当に美しい人ばかりですが、実際に存在する人物なのでしょうか。
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そうですね、モデルはほとんどが女性。母なる自然や女神、マーメイドをイメージできて、自然とのバランスが好きなんです。男性モデルを使うこともありますが、その美学とは違いますね。モデルは実在する人。今回、サックス・フィフス・アベニューで描いているモデルは、モアニ・ハラさんっていって、ミス・ハワイに選ばれたこともある僕の友人に協力してもらいました。ウォールアートを施す場所によって、いつもその地元の人を選んでいます。
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なるほど、地元に根付いた人物が描かれていると、見る人にとってもうれしいですね。
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地元の人たちに喜んでもらえたら僕もうれしいです。とくにハワイは、僕が生まれ育った特別な場所。いまは年に1〜2回ハワイに帰ってきていますが、これからはもっと来られるといいな。どんなチャンスでもいいから、地元に恩返しできるようなことがしたいって、いつも思っています。
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Clik here to view.サックス・フィフス・アベニューに完成したアートがこちら。3階予約制ラウンジ「フィフス・アベニュー・クラブ」のテラスにあります。こちらは予約制の場所ですが、カカアコの作品は簡単に見つけられるので、ぜひ見に行ってみてくださいね。