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夏全開の新アルバムが爽快!フラリーパッド

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 ウクレレとギターのポップ・インストゥルメンタル・デュオ「フラリーパッド」。日本ではもちろん、ハワイでも人気のおふたりが、今年もウクレレ・フェスティバルに参加するためハワイへやって来ました!アロハストリート編集部を訪問してくださったフラリーパッドのおふたりに、リリースしたばかりのアルバム『SUMMER DAYS』や日本での夏ツアーについて、そしてハワイについて、インタビューさせていただきました!

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フラリーパッド/fulare_pad
ウクレレの前田大輔、ギターの清水英之による、京都発ポップ・インストゥルメンタル・デュオ。「ふらり、音の旅へ」をコンセプトに"歌のないポップス"を展開。2008年に代表曲「サマー・シュプール」が、化粧品MAXFACTOR「SK-Ⅱ」のテレビCMに起用されたのがきっかけでCDデビュー。現在までに4枚のアルバムをリリース。2011年からは、地元京都の放送局KBS京都ラジオの交通情報と天気予報のテーマ曲も担当中。海外にも積極的に進出、ハワイ、タイ、オーストラリア、イタリア、台湾、韓国など世界各地のウクレレ・フェスティバルに招待され、国際的に活躍中。2012年にはミニアルバム『ARIGATO』を初の世界同時配信リリース。世界の主要な国で好評配信中。




ーーーようこそ、ハワイへ。というか、もはや「おかえりなさい〜!」という感じですね。

フラリーパッド:ありがとうございます。今年も呼んでいただけてうれしいです。このところ、毎年この時期にハワイへ来ることができてとても幸せです。今回は、リリースしたばかりのアルバムも持ってきました。『SUMMER DAYS』ということで、ジャケットも夏っぽさ満点。ハワイが大好きな、佐藤ロドリゲスさんというイラストレーターさんに描いてもらったんですよ。

summer days300×300.jpgーーージャケット、素敵!これはノースショアのビーチじゃないですか?車のナンバープレートにも虹が描かれてるし...間違いないですね(笑)。

フラリーパッド:細かいところまで見てくださってありがとうございます。実はノースショアってあんまり行ったことがなくてイメージだけなんですが...(苦笑)。ジャケットだけじゃなく、CD自体のイラストもかわいいでしょう?『SUMMER DAYS』は、全体を通して「夏」のいろいろなシーンを表現したアルバムです。1曲めの「GO! GO! SUMMERTIME」は、タレントの山口智光さんが湘南を紹介するBS-TBSのテレビ番組「湘南タイム」のテーマ曲でもあるんですが、実はこの曲がきっかけで、このアルバムができたんです。せっかくテーマ曲として選ばれたんだから、さらに多くの方に聴いてもらいたい、よしリリースしよう!でもインストゥルメンタルで1曲だけのシングルをリリースするのもなんだし...(笑)。で、じゃあアルバム作っちゃおうか!って。

FB02_400.jpgーーー勢いありますね〜。収録曲もほとんどが書き下ろしだとお聞きしましたが。

フラリーパッド:はい。基本的にはそうですね。以前から弾いていた曲をアレンジしなおしたものも多少ありますけど。全体的に制作時間があまりなかったのでバタバタだったけど、みんなでがんばって作り上げました。周囲のみなさんにも、ものすごく助けてもらいました。7月16日にリリースされ、iTunesでもダウンロードできます。日本はもちろん、ハワイの皆さんにも聴いてもらえますよ!

ーーーそれはうれしいですね!それでは、ズバリ聴きどころというと...???

フラリーパッド(清水):いろんな「夏模様」を表現しながらそれぞれの曲を作ったんですが、たとえば夏といえばリゾート...ということで、リゾートをイメージしたのが、ボサノバ調の「Afternoon Breeze」。ハワイのラナイでカクテルでも飲みながら...っていう情景を浮かべながら作りました。実は僕、この曲ではパーカッションも担当してるんですよ。最近、ほかのアーティストさんと共演することがあったりして、シェイカーを使ったりしたのでアルバムでも取り入れてみたんです。アフリカの打楽器「ジャンベ」も買ったし、ちょっとハマってますね(笑)。

フラリーパッド(前田):夏といえば花火!ですが、華やかな打ち上げ花火じゃなくて京都の線香花火を思い出しながら演奏してるのが「夢花火 YUME HANABI」ですね。線香花火ってなんだかやさしくて、好きな人を守るみたいに大事にしたくなる雰囲気があるじゃないですか。夏のちょっと切ない風情を象徴してるっていうか。それが伝わったらいいなあと思って大事に演奏してます。

04.jpgーーー素敵です!4曲めに収録されている「Lei Kupaloke」というのはハワイ語ですよね?

フラリーパッド(前田):Kupalokeというのは「月下香(チューブローズ)」のハワイ語です。元々は月下香という名前で曲を作ってたんですが、演奏しているうちに「なんかちょっとハワイっぽい雰囲気かもね...」という話になって、タイトルを「Kupalokeのレイ」に変えたんですよ。ハワイの雰囲気と同時に、月下香の花の甘い香りも届けられたらうれしいです。

ーーーなるほど...。たしかに、ハワイを感じます!そして、この『SUMMER DAYS』をひっさげて、夏のツアーが行われるんですね。

フラリーパッド:ええ。8月に8カ所、9月にも2カ所。合計10ステージの「SUMMER DAYS TOUR」になります。関西はもちろん、これまであまり行く機会がなかった名古屋や三重などでも最近演奏のチャンスをいただけるようになって、とてもうれしく思っています。それ以外に、夏は音楽イベントもいろいろあるので、ほんとにバタバタです。今年の夏は、とにかく勢いをつけて駆け抜けますよ!

ーーーそれだけ全国の皆さんがフラリーパッドの演奏を楽しみにしているということですもんね。お忙しいと思いますが、ぜひ頑張ってください!

fes400.jpgフラリーパッド:ありがとうございます!大好きなハワイで夏のパワーをチャージしていくので大丈夫です(上の写真はハワイのウクレレ・フェスティバルでのステージ)。ハワイはとにかく海の青さが印象的だし、都会と大自然が隣接していてとってもいい環境ですよね。ホテルのラナイで海を見ながらギターやウクレレを弾いているだけで幸せな気持ちになる...。こんな大好きなハワイにも、また来られるように、まだまだ頑張りますよ〜!


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ーーーインタビューを終えてーーー

カピオラニ公園で開催された「ウクレレ・フェスティバル」では、世界中から集ったウクレレアーティストのパフォーマンスの最後を飾り、元気いっぱいのステージを魅せてくれたフラリーパッド。ハワイでもファンが着実に増えています!いつも笑顔で心地よい演奏を聴かせてくれるふたり、今回はアロハストリート編集部でミニライブも開催してくれました。実は最近ボイストレーニングを始めた...という前田さんは「Ka Nohona Pili Kai〜涙そうそう」でその歌声も披露。とーっても素敵でしたよ。ハワイで、日本中で、大活躍のフラリーパッド。アロハストリートは、これからも全力で応援させていただきます!

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エッグスン・シングスの若き2代目オーナー

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 ハワイ好きなら誰もが知る有名レストラン「エッグスン・シングス」は、今年で41周年。1974年に創業したロコの夫婦から、2008年に経営者が変わったことは、公にはあまり語られてきませんでした。オアフ島に3店舗、グアムに1店舗、日本に12店舗まで店舗数を拡大するきっかけとなったこの人にインタビュー!

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エッグスン・シングス
YNE&T USA LLC, ENT Holdings LLC
オーナー
縄野由夏/Yuka "Lisa" Nawano


神奈川県藤沢市出身。2008年8月、創業者のジェリー&ジャン・フクナガ夫妻からエッグスン・シングスの商標権を引き継ぎ、サラトガ店、サークルホテル店、アラモアナ店を開店。以降売上は600%以上、雇用者数は40人から150人に増加させた。地元ハワイのビジネス雑誌では、女性経営者の部門で賞を受賞した経験も。小学1年から中学1年まで父親の仕事の関係でアメリカ本土に住んだ経験があり、英語が堪能。現在11歳の子どもを持つ母でもある。

★エッグスン・シングスの詳細はこちら


















■ はじめまして!こんなにお若い日本人女性がオーナーだったとはびっくりしました。ユカさんがオーナーになったきっかけを教えていただけますか?

ユカさん:大学生の時のハワイ旅行で初めてお店に行って、 美味しい料理や心地良い雰囲気のファンになったんですよ。日本にもこんなお店があったらいいな、と思いながら、日本で何年か働きました。その後も旅行の度にお店に通い、ある時たまたま私の友人に、創業者でオーナーだったジャンを紹介してもらえることになって。「レストラン や経営の経験はないけど、この店が好き!日本に出店したい」という話を思い切って持ちかけたんです。すでにご主人のジェリーを亡くしていた彼女はリタイアを考えているタイミングで、「ハワイでやるなら」というお返事をいただきました。私が引き継いでからは7年になりますが、今でもオーナーというより一番のファンという感覚ですね。

■ 一番のファン、素敵ですね。すでに人気のお店でしたから、 ほかからのオファーもきっとありましたよね。

ユカさん:ええ、そうですね。たくさんあったなかで私を選んでもらえたのは、最初からずっと働いていた名物スタッフであるヨシさんの後押しが大きかったですね。エッグスン・シングスを心から愛し、守ってくれるのは私しかいないんじゃないか、と言ってく れたみたいで。ジャンは、初めてお店を開けた時の自分自身と私の姿を重ねたのだと思います。ジャンにとってこのお店は、 愛情のすべてであり、ジェリーと一緒に抱いた夢そのものでしたから。その時あったカラカウアのお店は、移転しなければいけない状況で閉まっていましたが、そこで働いていたスタッフを 再雇用することと、どんなことがあっても成功させることを約束したんです。それからワイキキをくまなく歩いた結果、一目惚れした現在の本店サラトガ通り店の場所に決めました。1950年代くらいからあるヒストリカル・ビルディングなんですよ。

でも、実際にサラトガ通り店のオープンが目前に迫ると、「お客さんが誰も来てくれなかったらどうしよう...」と、正直とても不安でした。その分、グランドオープン当日に早朝からたくさんの人が並んでくれている光景を見た時は、涙がでましたね。その日は偶然、創業者ジェリーの誕生日だったんですよ。ジャンが「きっとジェリーも喜んでいるよ」って言ってくれて...。本当にうれしく思いました。

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サラトガ通り本店


■ そんな歴史があったとは...。経験のなかったユカさんが、 従業員の教育をどのようにしてきたのでしょうか?

ユカさん:お店を愛するスタッフが多いのは、教育というよりエッグスン・シングスのカルチャーなんだと思います。ほとんどのスタッフが長い間この店で働いていて、なかには勤続40年のベテランもいますよ。みんな未だにジェリーをとても尊敬しています。自分たちがまだ若くてやんちゃだった頃にこの店で受けた恩義を感じているんだと思います。私はそんなみんながいるから、絶対失敗できないという思いがあって。

■ なるほど、それは素晴らしいですね。でも、事業を拡大していくことに伴い、すべて昔と同じでいいとは限らないのでは?

ユカさん:そうですね。スタッフが私の思いと違う方向に行動しようとする時は、注意をしますが、「絶対にこうして」と押し付けず、見守るようにしています。それで失敗した時に、あの時ユカはこう言っていたな...って、感じてもらえたらいいかなと。私はきっとこの店の「お母さん」みたいな存在ですね。もちろん、経営に大きく関わることは見逃せませんが。昔からエッグスン・シングスのチームとして働いている従業員が多いので、彼らには、私が好きな昔ながらのエッグスン・シングスをそのままやってくれればいいからって言っているんです。

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サラトガ通り本店スタッフと


■ 昔ながらのエッグスン・シングスは、どのようなものですか?

ユカさん:現在ではパンケーキのイメージが強いですけど、もともとのお店は「ハワイの定食屋さん」でした。最近は新メニューとして、コーンチャウダーやカルボナーラなんかも出していますが、これらは全部、昔人気だったメニューをスタッフにヒアリングしながらリバイバルさせたものなんです。これからも気取らずに通ってもらえるお店にしていきたいですね。

■ 以前のメニューとは知りませんでした!フライドライスやオムレツも美味しいですよね。料理のこだわりは?

ユカさん:ありがとうございます。1日に約180ダース(2160個)ほど使う卵は、すべて地元農家から毎日新鮮なものを取り寄せています。卵を使う際は、必ず手割り。割れた状態(中身のみ)や溶いた状態の卵を仕入れる方が労働力も費用も抑えられますが、試食してみるとやっぱり違うので、これは変えられません。もちろんパンケーキも、グレードの高い小麦にこだわってますよ。私がとくにオススメなのは、バナナパンケーキですね。

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リバイバルしたメニュー、カルボナーラ


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オーナーがオススメのバナナパンケーキ


■ なるほど。美味しいものを提供するために手間暇かける愛情が食べる人に伝わっているから、絶えず人が集まる店なんですね。最後に、アロハストリートの読者へメッセージをお願いいたします。

ユカさん:日本からの旅行者の方には、パンケーキを一人一皿ずつ注文いただくことが多いのですが、必ずと言っていいほど残ってしまうので、ぜひオムレツなどのお料理とサイドにポテト、パンケーキを頼み、シェアして食べてみてください。お店の損得に関係なく、せっかくならお店の美味しさを最大限に味わっていただきたいので。おかげさまで今年で41周年を迎えました。今後も、エッグスン・シングスに来たら幸せな気持ちになってもらえるお店を作っていきたいです。ぜひ、みなさまのご来店をお待ちしています。

■ ありがとうございました!

インタビューを終えて
レストランが拡大する早さと勢いからは想像できない、やさしく周りを包み込むような雰囲気のユカさん。でも、お話を聞くにつれ、お店への強い思いや芯の強さが垣間見え、とても魅力的な女性でした。






日々の努力が生んだカフェ・ミロの真骨頂

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 カイムキの人気フレンチカジュアルダイニングの「カフェ・ミロ」は、1997年にオープンし、今年で創業18年。ロコからも愛され、ハワイの地にしっかり根ざしたこのレストランを切り盛りするのがオーナーシェフの小林茂さん。「カフェ・ミロ」のオープンや食材に対するこだわり、これからの夢などじっくりお話を聞かせてもらいました。

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カフェ・ミロ
オーナーシェフ 小林茂
オーストラリア、フランス、日本でシェフとして活躍し、1997年にハワイで「カフェ・ミロ」をオープン。カジュアルな雰囲気の中で肩肘張らずに食べられる絶品フレンチが評判となり、オアフ屈指のフレンチレストランへと成長させた実力派。クラシックと現代風のフレンチをベースに日本人ならではの感性とテクニックを散りばめた料理が特徴的。












──こんにちは。小林さんは喫茶店でのアルバイトをきっかけに本格的に料理人となることを決意し、ホテルでシェフとして勤務された後オーストラリア、フランス、日本でご活躍され、ハワイでご自分のお店をオープンされましたが、そもそもなぜフレンチだったのでしょう?

小林さん(以下小林):もともと洋食というジャンルに興味があったのですが、私の時代は今と違って洋食といえば、フレンチだったんです。そして一流のフレンチシェフになるのならホテルで学ぶという選択肢しかなかったんです。

web6.jpg ──ホテルで経験を積んだ後、オーストラリアやフランスでも勤務されてますが、海外では言葉の壁はありませんでしたか?

小林:日本のホテルで働いていた頃、知り合いの方からオーストラリアのレストランを紹介してもらって面接に行った時は、まったく英語ができませんでした。1週間様子を見てダメならクビという条件だったので、とりあえずニコニコしてよく働き、仕事を一生懸命こなしていましたね。それが認められたのか試用期間をパスしてそこで料理人としてのキャリアを積みながら英語も学べました。フランス語はオーストラリアで働いていた時にフランス人の同僚から教わったおかげで、少しは話せましたね。厨房でいつも冗談を言って笑わせていたので、それもいい練習になりました(笑)。

food.jpg ──小林さんが冗談を言っているイメージができないのですが...(笑)。

小林:もう冗談ばっかりですよ(笑)。笑顔で楽しく仕事しないと美味しい料理は作れないですからね。仕込み中は冗談を言い合ったり和やかな雰囲気ですが、お客様が入ったら私語はなし。仕事に集中です。

──なるほど。フレンチ一筋の小林さんですが、シェフ以外の道は考えられなかったんですか?

小林:フランスから日本へ戻って忙しくシェフとして働いている時、友達に剣道具のメールオーダービジネスに誘われたんです。その頃は朝から夜まで働いて休みがあまりない割に給料は良くない。一体いつ開店資金が貯まるんだろうという不安で料理に疲れ始めていた時期でした。もともと語学力を活かして海外と交渉したりという仕事にも興味があったので、そのビジネスをスタートさせ、6年くらい営業をやっていましたね。

web.jpg ──どうやって営業をされていたのですか?

小林:世界中の剣道場と担当者を調べて、いろんな国へ行っては毎日道場破りのように道場を訪れ、話をちゃんと聞いてもらうために実際に剣を交えてコミュニケーションを深めていきました。ただ防具だけは100万円以上する立派なものをつけているのに私は剣道経験ゼロの素人だったんです(笑)。でもそうやって一緒に汗をかくと仲良くなって、世界中で美味しい料理を食べさせてもらいましたね。またそのお返しに私が料理を作ってあげたりして、結局ほかの仕事をしていても料理はずっと自分のそばにありました。もともと料理を諦めてこのビジネスを始めた訳ではなく、自分の店を持てるようになったら辞めるという条件で仕事をしていたので、営業をしながらも食の勉強も結果的にできましたね。

web7.jpg ──そこで資金を貯めてカフェ・ミロをハワイにオープンされたのですか?

小林:そんなに貯まらなかったですけどね(笑)。剣道具の販売の仕事で何度かハワイを訪れるうちに、治安の良さとアメリカでありがながら日本人が日本人のまま暮らせる場所というのも魅力的だったので、ハワイにお店をオープンすることにしました。

──ハワイの中でもこのカイムキを選んだ理由は?

小林:勘ですね。いろいろな物件を見て回ったんですが、もともと倉庫だったこの場所を見て「ああ、ここはいいレストランになる」と思ったんです。それからは設計図を全部自分で描いて、棚も自作してイメージ通りの店になりました。

web9.jpg ──料理を作る時に心がけていることは?

小林:店をオープンした当時、ローカルテイストを取り入れてボリュームがないとお客様は来てくれないよと言われたのですが、そうすると自分の味がなくなってしまう。自分が美味しいと思うものを共感してくれるお客様が集まるようなレストランでないと続けられないと思い、味は変えませんでした。フランス料理はちょうどいい塩味をつけてからお客様にお出ししなくてはいけないので、自分が旨い! と思うところまで塩味を調節しています。塩味が足りなくて、お客様がテーブルで塩をかけるような料理はだめですね。おいしいと思える塩加減のストライクゾーンに入るよう常に注意しています。あとはお客様の健康を思って作るということ。最近オーガニックブームですが、健康というよりはビジネスにオーガニックを利用しているレストランも少なくありません。私の店ではサラダなどに使用する葉物はオーガニックを使用していますが、本当に健康面を気遣うのであれば、やはり新鮮な食材を提供することだと考えています。だから食材の管理には徹底してこだわっていますね。

web5.jpg ──オープン当時から現在まで毎日小林シェフが食材の仕入れを担当されているそうですね。

小林:そうですね。世界では今食材の1/3が廃棄されていると言われている現状をふまえ、私の店ではできるだけゴミを出さないように努力しています。手間はかかりますが、毎日自分で買い物に行って必要なものだけを購入し、冷蔵庫もきちんと整理整頓してどこになにがあるかをしっかりと把握しているので、いつもスッキリしているんですよ。毎日1週間分の予約を見ながら仕入れに行くので、余分なものを買わないし、食材は古くなりません。少しでも鮮度が落ちれば自分たちで食べるようにして食材をちゃんと使い切るようスタッフにも厳しく指導しています。従業員は私のことを最初はケチだと思っていたそうです。今日、大量生産 大量消費の世の中で特に私たち料理人は食材を大切に扱い無駄を出さないようにしなければなりません。そういう考えを持った料理人が少しでも増えればと思っています。フランス料理は華やかな料理と思われている人が多いかと思いますが、肉をさばいた後の骨や筋はスープやソースに使い、残った肉はパテなどの保存食にしたりと、無駄を出さず食材を余すことなく使い切る関西で言うところの始末の料理なのです。

web8.jpg ──なるほど。カフェ・ミロの手頃な価格で美味しいフレンチを提供できる秘密は、日々の小さな努力の積み重ねだったんですね。ワインもシェフ自らのセレクトですか?

小林:料理に合うものを基準にしてワインも私が全部選んでます。いろいろな値段のワインがありますが、手頃な価格で料理もワインも楽しんでいただきたいので、ボトルは$30くらいからグラスワインも$7から提供しています。ワインリスト以外にも、私の隠し球ワインも実は置いてあるんですよ(笑)。

web2.jpg ──その隠し球ワインをいつか注文してみたいです(笑)。では最後に20周年が近づいてきましたが、節目の年へ向けてこれからの夢や計画を聞かせていただけますか。もしかして2号店のオープンも考えていらっしゃるのでは?

小林:2号店をやるならまったく違う店をやりたいですね。まあ、いろいろアイデアはあるのですがまだ言えませんねぇ(ニヤリ)。でも儲かるビジネスをしないといけないかなと思っています(笑)。というのも、家族同然の従業員がいつか自分の家を買う計画が立てられるぐらいの夢を社長は与えてあげないといけないと思うんです。先が見えない状況で働いてもらうのは申し訳ないですよね。だから私と一緒に働いていると何かいいことがあるんじゃないかなーと思ってもらえるよう、地道に日々の努力を続けながら、もっと利益をスタッフに還元できる新しいビジネスがいつかできればと考えています。

──レストランのいちファンとして楽しみにしています! ありがとうございました。

インタビューを終えて
「うちで働くシェフたちは、技術はもちろん食材の扱い方から衛生面など、どこのレストランに行っても通用するようしっかりと育てます」と語る小林さん。家族同然だからこそ時に厳しくやさしく、愛情を持って従業員を育て、お客様にも正直に向き合い、美味しいと心から思える料理を提供する。とてもシンプルですが、その変わることのないスタイルと地道な努力が18年間もハワイの人々に愛され続ける理由なのだと感じました。小林さんの頭の中にある今後の展開が気になりますが、実現する時はまたアロハストリートで最新情報をお届けします!

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弾いて教えてアロハを伝えるウクレレ奏者

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 ウクレレバンド「ハート&ソウル」を率いるウクレレ奏者として、ウクレレ教室「ウクレレ・ハレ」の主宰として、ハワイで大活躍中のジョディ・カミサトさん。アウラニ・ディズニー・リゾート & スパ コオリナ・ハワイで行われるショー「スターリット・フイ」でのパフォーマンスも大好評のジョディに、今後の活動などについてインタビューしました!

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Ukulele Hale
Guava Jam Productions LLC
オーナー、ウクレレ講師、ウクレレ奏者
ジョディ・カミサト/Jody Kamisato

オアフ島出身。ジェイク・シマブクロとブルース・シマブクロらと一緒に「ウクレレ・アカデミー」の講師として始動。2007年に自身のウクレレ教室「ウクレレ・ハレ」を立ち上げ、現在約250名の生徒が通う。ウクレレを教える傍ら、日本をはじめ世界各地で演奏。グループ「Heart & Soul」としては、アウラニ・ディズニーのショーでパフォーマンスしているほか、ディズニークルーズでの演奏も行う。また、今年新たに「Guava Jam Productions LLC」を立ちあげ、ウクレレデュオ「Honoka & Azita」のマネージメント業に勤しむ。音楽業をはじめ、ボランティア活動でも数多くの賞を受賞し、幅広く活躍中。

●ウクレレ・ハレ公式サイト:http://ukulelehale.com/



編集部:
アロハ!毎日お忙しいと思いますが、いつもお元気そうですね。

ジョディ:アロ〜ハ!毎日楽しいしエキサイティングなことが多いから、とても元気でいられるんですよ。いろんな人たちのおかげだと思ってます。アウラニ・ディズニー・リゾート & スパ コオリナ・ハワイができた当時からスタートした「スターリット・フイ」での演奏ももう4年続いてるんですよ。

編集部:4年!それだけ続けるのってすごい事ですよね。

ジョディ:最初は、とりあえず3カ月の契約からスタートしたんです。それが何度かの契約更新を経て4年も経った...あっという間のような長かったような、不思議な感覚です。ディズニーでのショーは、自分たちにとってもすごく大きな刺激です。キャストやダンサー、スタッフなど、関わっているすべての人が超プロフェッショナルでパッションがすごい。プロ意識の高い人たちと一緒にやるのは、自分の成長につながりますね。ホテルの芝生の広場でステージを行うんだけど、一晩で1,000人以上、多い時は2,000人もの観客が集まる人気のショーなんですよ。もちろん、ミッキーやミニーも登場するしね。その中で自分たちの演奏がどう聴いてもらえるか、やりがいも大きいです。

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(©Disney)


編集部:
私たちも観に行ったことがありますが、楽しくてとても盛り上がるショーですよね。

ジョディ:子どもから大人まで、とにかくみんなが楽しめるショー。そして、みんなが真剣に観たり聴いたりしてくれるショーです。お酒を飲みながらとか食事しながら...ではなく、ショー自体を楽しみに集まってくる人たちがお客さんだから集中度も違う。演奏する側も、ちゃんとしないとって思います。このショーは、常に進化していて、今まさに、ディズニーのショーディレクターとミーティングを重ねているところなんですよ。僕はチャレンジが大好きだから、この環境は非常にいい状態。すばらしい挑戦の機会を与えてもらって感謝してます。

編集部:この秋にはディズニーのクルーズラインでも演奏されるそうですね。

ジョディ:そうなんです!9月半ばから10日間、ハワイ州内の島をめぐるディズニークルーズに乗り込んで、その中でステージをやることになったんです。クルージングしながらのパフォーマンスなんてすごいでしょう?ワクワクしますよね。「スターリット・フイ」とは違って、ハート&ソウルとしての自分たちだけのショーもあるから、それもまた楽しみです。

J002.jpg編集部:ゴージャスで素敵ですね!

ジョディ:ですよね。そしてハート&ソウルも、新メンバーが加入してパワーアップしているので期待していてください。

編集部:おお、新メンバー!楽しみです〜。

ジョディ:はい。基本は僕とマイカ・ガニロンの2人が中心メンバーなんですが、つい最近新しいメンバー、ランス・ロペスが加入したばかりなんです。彼は数年前にDuke's Ukuleleコンテストで優勝した実力派。やっとタイミングがあって一緒にやれることになったので、とてもうれしく思っています。新しいメンバーが入ってくると新しいエネルギーが生まれる感じがして、僕らもエキサイトしてます。実は今、ハート&ソウルの新しいEP(ミニ・アルバム)の制作にもかかっているんです。曲を作ったりして準備してるところなので、そちらも楽しみにしていてくださいね。

4-400.jpg編集部:期待しています〜。そして、ミュージシャンとしての活動以外に、もちろんウクレレ教室の主宰&講師も務められているんですよね。

ジョディ:そう。ウクレレを教えることこそ僕のメインジョブですからね(笑)。今は毎日演奏や指導で忙しく、日曜日だけが休みです。でも、その日曜も、できるだけボランティアに当てたりしています。子どもたちや若い人たちのためにボランティア活動をすることは、大切だし自分のためにもなりますからね。あとは、教え子でもあるガールズ・ウクレレ・デュオ「ホノカ&アジータ」のマネジメントにも携わっています。

7-400.jpg編集部:可愛い二人組ですよね。そしてウクレレがすごく格好いい。今、ハワイはもちろん日本やほかの国でも注目を集めているようですが。

16-500.jpgジョディ:彼女たちもがんばっているので、できるだけサポートしたいと思っています。そのために、グアバ・ジャム・プロダクションという会社を立ち上げました。この夏は、一緒に彼女たちの日本ツアーに行ったり、ヨーロッパのチェコで行われたウクレレ・フェスティバルに参加したりしました。これから世界へ羽ばたくホノカ&アジータの活動を応援することも、僕の役割だと思っています。若いパワーとともに、ウクレレがもっと新しくもっとパワフルに広がっていったらいいですよね。ウクレレを通して、生まれ育ったハワイのアロハを世界中に伝えていきたいと思っています!

編集部:アロハストリートも応援させていただきます!今日は本当にありがとうございました。

(撮影協力/Coffee Talk)

日本や欧州でも!世界で輝くウクレレガール

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 現在17歳のホノカと14歳のアジータというロコガールによる、キュートなウクレレデュオ「ホノカ&アジータ」。2013年2月、ハワイで行われたインターナショナル・ウクレレコンテストに出場。グループ部門1位と総合MVPを獲得したのをきっかけに、ハワイはもちろん、日本、そして世界で活動しています。ふたりが参加したコンピレーションアルバム(Island Style Ukulele2)は、2015年のナ・ホク・ハノハノ・アワードでコンピレーション・アルバム・オブ・ザ・イヤーも受賞!この夏は、日本でのツアーとヨーロッパでのイベント参加で大忙しだったというふたりに、インタビューしました。

HA02.jpg編集部:アロハ!ふたりとも本当に大活躍で素晴らしいですね。2015日本ツアーはいかがでしたか?

ホノカ:今年の夏は、学校の夏休みに5週間日本でツアーしてきました。去年も日本へ行ったけど、今年の方がステージは多かったですね。レストランライブも多かったから、リラックスして楽しく演奏できたかも。関西と関東で20以上のステージでパフォーマンスしてきました。日本でパフォーマンスをすることは、とても勉強になります。日本語の敬語とかも学べるし(笑)。あんまり上手じゃないんだけど、日本でのMCは基本日本語でがんばってきました。

アジータ:すっごく暑かったけど、とても楽しいツアーでした!とくに良かったのは、日本のアーティストとコラボして一緒に演奏できたこと。バンスKとかトレイルミックスっていうスラッキーギターのバンドとかと一緒に演奏させてもらって、すごく勉強になったし刺激も受けました。

11-400.jpg編集部:日本とアメリカでは、オーディエンスの雰囲気も違うものですか?

ホノカ:全然違う〜!ハワイは演奏していても「いぇーい!」って感じだけど(笑)、日本は演奏中静かにじーっと見て聴いてくれますね。集中してる感じ。

アジータ:でも、お酒が入って酔っ払ったらみんなノリノリになって(笑)。そうするとまた、雰囲気が変わったりしておもしろかったです。

17-400.jpg編集部:新しいチャレンジをして、いろいろ吸収してきたんですね〜。そして、今回はヨーロッパでも演奏してきたそうですが?

ホノカ:はい!日本ツアーの後、日本からそのままチェコへひとっ飛び!チェコで行われたウクレレのイベントに招待いただいたので、私たちのメンターでありマネージメントもしてくれているジョディ(ミュージシャンのジョディ・カミサト氏)と一緒に行ってきました。ヨーロッパ自体初めてだったので何もかもが新鮮でしたね。日本の猛暑とは雰囲気も気候も何もかも違って、朝は暑くて夜は急に冷え込んだりしました。ちょっとだけ観光もして、異次元の雰囲気を楽しんできました。

アジータ:そうそう。ザッツ・ヨーロッパ!って感じ。チェコは、ものすごくピースフルで、ハワイより安全かもって思っちゃいました。散歩してると、その横を馬がパカパカ歩いてる(笑)。田舎でもあるけど、プラハは観光客もいっぱいいるタウン。そのギャップも面白かった〜!

3-400_edited-1.jpg編集部:ヨーロッパでのウクレレイベントはどうでしたか?ハワイや日本とどんな風に違いを感じた?

ホノカ:チェコだけじゃなく、UKやイタリアなどヨーロッパの人もたくさん集まっていて、一緒にウクレレを弾いたりパフォーマンスを観たりしたんですが、とにかく「ウクレレ」の捉え方が違う気がしました。たとえば日本の人は、ウクレレ=ハワイって感じだけど、ヨーロッパの人はウクレレをひとつの楽器として扱ってる感じ。ブルースとかロックとか、いろんなジャンルの曲を弾くんです。ビートボックスやチェロのような楽器とセッションしていたりして、新しいなと思いました。私たちは、これまでいつも2人だけ(もしくはほかのウクレレと)で演奏してたから、ほかの楽器と一緒に弾くだけで新鮮!とても刺激的でした。

5-400.jpgアジータ:ハワイでも聴いたことがないような、ウクレレの演奏をたくさん聴きました。若い世代の人がたくさん弾いてるし、テクニックもすごく上手で驚いちゃった。日本はけっこう年齢が上の人が多い気がするから、そのあたりも違うかも。自分たちもいろいろ挑戦したいと思いました。国際的なウクレレのイベントに出てる人が集まっていたので、新しい出会いもあっていい経験でした。ハワイから一緒に参加した、アルドリン・ゲレロがいろいろ教えてくれたので助かりましたね。

6-400.jpg編集部:会場としては、どんなところで演奏したんですか?

ホノカ:プラハの橋の下で行うお洒落なライブに出演したり、チェコのお城でもイベントがあって演奏しました。電車移動のときも、ミュージシャンがみんなで車両やホームでウクレレ弾いたり。なんだか不思議でしたねー。

アジータ:チェコは自然がいっぱいでとってもきれいなんだけど「ハチ」が多くって、ステージにもハチが飛んでくるんですよ(笑)。ウクレレに止まったり、中に入っちゃたり、もう大変。私たちは、ハチから逃げようとステージで走り回って演奏してました。でも途中で演奏をやめなかったのを、あとですごくほめられました(苦笑)。

ホノカ:そう、すごいすごいってほめられました!こういう機会をいただいて、自分たちが思っていた「世界にウクレレを広めたい」とか「自分たちがウクレレを通じて得たものに対する感謝を、世界中に恩返ししたい」とか、そいういうことが少しずつ実現している気がしています。いろいろな人たちのお陰ですね。

9-400.jpg編集部:まさに地球規模で活躍しているお二人ですが、次に行ってみたい国はあるんですか?

ホノカ&アジータ:次はオーストラリアに行ってみたいですっ!今回会った多くの人たちが「オーストラリアは良いよ〜」って言うんです。ウクレレや音楽関連のイベントも多いし、サーフィンもすごいですしね。

HA01.jpg編集部:ありがとうございます。夢がどんどんふくらみますね。

ホノカ:夢といえば、今、私たちだけのフルアルバムを作りたいと思ってプランしてるところなんです。以前コンピレーションアルバム(Island Style Ukulele2)には参加したことがあるんですが、オリジナルのフルアルバムは初めてなので。楽曲も自分たちで作ってるんですよ。

アジータ:来年の夏までにはアルバムを形にして、また次のツアーに持っていけたらいいなと思っています。ふたりとも高校生で学校のこともいろいろあるし、ウクレレ以外に興味ある分野もあるけれど、やっぱりウクレレが大好きだから両立させながらがんばっていきたいなと思ってます。

編集部:今日は本当にありがとうございました!これからも応援させていただきます。ふたりの演奏をハワイで聴きたい場合はどこへ行けばいいですか?

J003.jpgホノカ&アジータ:ありがとうございます。今は、毎週金曜にワイキキ・ショッピング・プラザの前のストリートで20:00から疲れるまで(笑)パフォーマンスをしていますので、ぜひ遊びに来てください。それから、モンサラットどおりにある「パイオニア・サルーン」というレストランでも、第2・3土曜の18:30から演奏しています。人気レストランで、お料理も美味しいですよ〜!

編集部:私たちも、ぜひお二人に会いに行きたいと思います。これからもがんばってくださいね〜〜〜!

☆ホノカ&アジータの情報はこちらでチェック☆

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(撮影協力/Coffee Talk)

誰も見たことがないハワイを写す若き才能

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 10月2日(金)~8日(木)、東京・六本木の富士フィルム フォトサロン東京にて写真展「ハワイ AINA IMAGERY」を開催するフォトグラファー、アンドリュー・マクハウエルさん。大判フィルムでの撮影にこだわり、タフで繊細な独自の感性でハワイをはじめ世界のさまざまな表情を切り取る、若きランドスケープ・フォトグラファーに直撃インタビュー!

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●アンドリュー・マクハウエル/Andrew McHowell
アメリカ・カリフォルニア生まれ。2009年にハワイに移住し、写真家としてデビュー。ワイキキを中心とするホテルやギャラリーからの依頼を受け、人気に。2011年、ハワイカイに自身の写真ギャラリー「AINA IMAGERY」をオープン。2014年、世界70カ所以上の景色を収めた写真集「New Landscapes」を上梓。


編集部:アロハ! 初めまして。日本での写真展は今回が初めてということで、まだまだ日本ではアンドリューさんのことを知らない方も多いかと思います。アンドリューさんのすごさが端的にわかりやすいエピソードとしては、B'zの稲葉浩志さんが絶賛されているそうですね?

アンドリュー:はい。私のギャラリー「AINA IMAGERY」がハワイカイ地区の有名レストラン「Roy's」の隣りにあるのですが、食事の帰りにギャラリーに立ち寄り、写真をとても気に入ってくれて。その日をきっかけに、その後もギャラリーに来てくれるようになりました。私はいまの日本のことはあまり知らないのですが、とても有名なスターなんですよね?

編集部:超がつくほどビッグスターですよ。日本では知らない人はいないほどです。

アンドリュー:そうなんですね。彼自身もアーティストなので、自分の写真を好きになってもらえて、うれしいですね。

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編集部:いま話題にも出ましたが、この若さで既にご自身のギャラリーがあるというのが、すごいですよね。どんな風にして写真の道へ入ったのか、教えてもらえますか?

アンドリュー:最初に写真を撮り始めたのは、14歳の頃です。フィルムカメラとデジタルカメラを使って、遊んでいた感覚でした。16歳ぐらいから、真剣に写真と向き合うようになり、そして現在、29歳の自分がいます。

編集部:最初にフィルムとデジタル、両方を手にしていたんですね。今から15年前というと、ちょうど世の中がフィルムからデジタルに移行する転換期だったのではないでしょうか。

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アンドリュー:フィルムとデジタル、両方いろいろと試してみて、どちらもそれぞれの良さがありますが、次第にフィルムしかなかった古い時代の写真スタイルに強い魅力を感じるようになりました。私は写真について、学校に通ったり、誰か先生に従いたことはなく、すべて独学でここまで来たのですが、アンセル・アダムスやエリオット・ポーターなど、19世紀初頭から後半にかけて活躍した写真家から、強い影響を受けています。現在は主にフィルム、それも大判フィルムで作品を撮影していますが、フィルムならではの手触りや空気感、奥行きや世界観といったものが、ほかの写真家とは異なる私ならではの魅力のひとつになっていると思います。

編集部:今ではフィルムに触れたことのない世代もいるかと思いますが(笑)、以前、家庭用のカメラといえば35mmフィルムが一般的で、それ以上のサイズはプロユースでした。大判フィルムにもさまざまなサイズがありますが、どのサイズを使っているのでしょうか?

アンドリュー:4x5のミディアムサイズから、パノラマだと6x17のサイズもよく撮影しています。カメラはドイツのリンホフ・テクノラマ617sⅢが好きですね。オール・ハンドメイドで素晴らしいカメラです。日本の大判カメラのエボニーもお気に入りのひとつで、木製のクラシカルなカメラなんですよ。つい先日も、エボニーの4x5で撮影してきたのですが......(撮影の写真を見せる)。

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編集部:え! すごい大きなカメラですが、ここ、山の上ですよね? この大きなカメラを持って、山を登ったんですか?

アンドリュー:はい(笑)。もともと旅行が好きで、自然の中にいるのが好きなんです。プロの写真家になろうと思ったのも、山や海、旅先で出会った素晴らしい光景を残したい、多くの人に伝えたいという衝動が最初のきっかけでしたから。カメラ機材を持って登山したり、キャンピングカーで移動しながら雪山やキャニオンを撮影したり。ヘリコプターのドアを全開にして、そこから下ろしたはしごにつかまって撮影したりと、かなりアクティブですね。

編集部:ヘリコプター撮影も! 体力と運動神経が相当あるんでしょうね。過酷な環境下で、それでも手間と時間のかかるフィルムを選んでいるのが、なんとも興味深いです。

アンドリュー:小型のデジタルカメラやiPhoneを使って、誰もが旅先やアウトドア・シーンで枚数をいとわず写真を撮っています。それは素晴らしいのですが、私は、その同じ場所にいても、みんなが見ていない景色を、写真で表現したいと思っているんです。

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Manoa Falls after heavy rains


編集部:なるほど......たしかに、私もマノアの滝には何度も行っていますが、こんな滝の表情は見たことがないです。言われなければわからないほど、まったく違う場所のように見えますね。

アンドリュー:シグネチャーな場所だけでなく、普段は足を止めることもない場所にも、感動的な光景があるんです。「この場所って、こんなに美しかったんだ!」と驚いてしまうような、奇跡のような一瞬を捉え、その感動的な美しさをシンプルに、そして芸術にまで洗練させるために、私はこれらのフィルムカメラを用いています。大判フィルムは一枚ずつしか撮影できないし、撮る枚数も限られ、一度撮ったものはやり直しができない、不便で退屈な手法です。でも、次から次にポンポンと撮影できないからこそ、一カ所にゆっくり留まって、リラックスし、自然と対話しながら撮影ができる。その空気感が写真に現れるのだと思います。

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編集部:世界中のさまざまなランドスケープを写真に収めているアンドリューさんですが、今回、日本で開催される写真展は、ハワイの景色だけを集めたものなんですよね?

アンドリュー:そうです。普段からフィルムやプリントに富士フィルムのものを使っているのですが、それで今回、六本木の富士フィルムのサロンで写真展を開くことになりました。日本にはハワイが大好きな方がたくさんいると思いますが、今回、ハワイの空気をたっぷり感じられる作品で、なおかつ見たこともないようなハワイを切り取っています。また、オアフ島だけでなく、マウイ島やハワイ島で撮影した作品も展示する予定なので、私の写真を見て「次のハワイではここに行ってみたい」と思ってもらえたらうれしいですね。開催期間中、私も日本に行きますので、会場でみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

©Aina Imagery

人気ファーマーズマーケットが目指すもの

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 オアフ島のカカアコ、カイルア、パールリッジ、ハレイワの4カ所で開催されているファーマーズマーケットのディレクター、パメラ・ボイヤーさん。毎週恒例のマーケットに加え、各地区でハワイ産食材に関するイベントも手がけている彼女に、ハワイのファーマーズマーケットのいま、そしてこれからのことについてお話を聞かせてもらいました。

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●パメラ・ボイヤー/Pamela Boyar
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。
40年間ナチュラル&オーガニックフードビジネスに携わる。「ファームラバーズ・ファーマーズマーケット」企画ディレクター。


編集部:アロハ! いまやハワイで大人気のファーマーズマーケットですが、パメラさんとパートナーのアニー・スイートさんが代表を務める「ファームラバーズ・ファーマーズマーケット」は、オアフ島4カ所(カカアコ、パールリッジ、カイルア、ハレイワ)のマーケットを主催しているんですね。アメリカ本土出身のパメラさんが、そもそもハワイにやってきたきっかけとは何だったんでしょうか?

パメラ:発端は40年前にさかのぼります。野菜やフルーツに関するビジネスを始めたきっかけは、自分の食事をローフード(生もしくは低温調理の食事)に変えたこと。それから農作物に興味を持ち、南カリフォルニア中の農園を回ったりしているうちに、上質な素材を低コストで仕入れる方法が身につきました。まずはビバリーヒルズで宅配ジュース業からスタートし、数年後の1986年には有名レストランなどにオーガニック野菜を提供するようになりました。シェフのウルフギャング・パックは、今でも会うたびに「パメ〜ラ! ベジタブル・レディー!」と私のことを呼ぶんですよ(笑)。

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パメラさん(右)とパートナーのアニーさん(左)


編集部:アメリカン・セレブのオーガニック志向はその頃からスタートしていたんですね。

パメラ:その後テキサス州で当時オープンして間もなかった「ホールフーズ・マーケット」の第1号店で、地元農園の支援プログラムのリーダーとなりました。地元の農園ツアーを行って、お客さんに採れたての作物を試食してもらったりしているうちに、次第に新鮮な素材をもっと手軽に手に入れられたら、という要望が高まってきました。そしていよいよ初めてのファーマーズマーケットを、ホールフーズの前で開催することになったんです。あのときはたった13店の出店でしたが、それが今では100店以上集まる「サンセットバレー・ファーマーズマーケット」の原型となりました。



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大盛況のハレイワ・ファーマーズマーケット


編集部:アメリカ人の食に対する意識が変わる重要な時期に培ったノウハウを持って、ハワイへ来たんですね。

パメラ:2006年にバケーションでハワイに来たとき、今のパートナーであるアニーに出会い、すぐに移住を決めたんです。それから3年後に、私たちにとってハワイで初めてのファーマーズマーケットをハレイワで開催しました。どうして3年もかかったかと言うと、ハワイでのバケーション気分を満喫しちゃっていたのよ、海やプールでのんびり日焼けしたりね...というのは冗談で(笑)、当時まだ少なかったオアフ島各地のファーマーズマーケットに通いつめて、細かく調査していたんです。

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アラモアナ隣で開催されるカカアコ・ファーマーズマーケットは旅行者も行きやすい


編集部:パメラさんたちのハレイワ・ファーマーズマーケットが始まったのが2009年。ハワイではこの6年間で、ほかにも多くのファーマーズマーケットが増えましたよね。でもパメラさんが主催するのは現在4カ所...ということは、それ以外のものは、別の団体が主催しているんですか?

パメラ:そうなんです。さらに言うと、ファーマーズマーケットは主催団体によって、目指すものや趣旨が違うんです。じつはどのファーマーズマーケットでもオーガニック、もしくはハワイ産100%のものだけ扱っている、というわけではありません。私たちのマーケットでは、野菜やフルーツであればハワイ産であること、GMO(遺伝子組み換え)でないこと、フードやドリンクであれば人工調味料などを使用していないことが出店の条件になっています。また使用する食器類もバイオ・コンポスタブル(土壌還元素材)のみです。

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各マーケットの中心で開催される地元アーティストのライブ演奏



編集部:「ファーマーズマーケットで買ったもの=ハワイ産、オーガニック」ではないんですね。ショック! 参加店はどのようにして選定しているんですか?

パメラ:新しい農園からの出店要望があった場合、私たちは必ずその農園へ足を運び、実際に土壌や栽培方法などを目で確かめます。農薬やGMOに頼らない農産業は、そうでないことに比べて手間がかかりますが、最近はそれをあえて選ぶ若い農園経営者が増えてきているのです。そういう生産者を応援するために、たとえ手間であってもこのルールを守っています。

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パールリッジ・ファーマーズマーケットの焼きたてパン


編集部:ハワイでは若いファーマーが増えているんですね。それはなぜでしょうか。

パメラ:本来ハワイは農耕地が土地のほとんどを占めていました。やがて開発が進み、作物を作る土地が減り、輸入に頼り始めるようになってしまったのです。しかしハワイは近くの大陸から何千マイルも離れた島。日本もそうですが、アメリカ本土や外国からの輸入に頼ってばかりいたら、万が一の時にとても困る事態になってしまいます。そのことに危機感を持つ若い人々が、ハワイに「地産地消」を再び取り戻そうと奮起していることも、理由のひとつだと思います。

編集部:なるほど。最近では地元レストランでも「EAT LOCAL(イート・ローカル)」と言って、ハワイ産食材を使用したメニューを積極的に取り入れることが増えています。地元で採れた食材は新鮮で美味しいですしね。

パメラ:そうですね。またこれはアメリカ全体にも言えることですが、両親共働き、それも複数の仕事をかけ持ち、毎日の食事を手作りする余裕のない家庭が増えています。そのため、手軽なファストフードや輸入物の冷凍食品で育つ子どもがたくさんいます。私たちはそれをSAD(「サッド」、スタンダード・アメリカン・ダイエットの略)と呼んでいますが、本当にそのような食事で作られた体を持つ人々は、栄養に偏りが出るといった健康面だけでなく、自分のことを愛していない人がとても多いのです。悲しいことに...。そんな世代の若者だからこそ「食の安全」や「地産地消」の大切さを身をもって感じているのかもしれませんね。

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パールリッジ・ファーマーズマーケットでのキッズブース



編集部:それが農薬やGMOを使わない農業を目指すことに結びついているんですね。

パメラ:食べることは、生きること。今日食べるものが、明日のあなたを作るんです。ですから私たちは、人々が幸福感や喜びを感じられる「食」についてもっと知ってほしい、経験してほしいと願っています。たとえ各地域たった週一度の活動であっても、着実に地元の人々に根付いていくと信じています。そしてそれが理想的な「地産地消」を実現する一本の道となるはずです。

編集部:ハワイが大好きで、旅行で訪れる日本の人や、外国の人はどのようにこのハワイの地元農業をサポートすることができますか?

パメラ:ファーマーズマーケットへ来て、食事をしたりおみやげを購入してください。もちろん、ローカル産の素材を使っていることをポイントに選んでくださいね。それだけでハワイがもっと元気になる手助けになるんです。

編集部:ありがとうございました! 今週土曜日にカカアコ・ファーマーズマーケットで開催されるコーヒー・フェスティバルでも、ハワイ各島のコーヒー豆が大集合します。おいしいコーヒーを楽しみながら、同時に愛するハワイをサポートできるなんてうれしいですよね。編集部もイベント日を心待ちにしています!

2016年のバレンタインはウクレレ三昧で!

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 毎年ハワイで開催されている、ウクレレ・ピクニック・イン・ハワイ。第8回となる今回は、2年ぶりにオアフ島のカカアコを会場として、2016年2月14日(日)に行われることが決まりました。ウクレレ奏者としてもその名を広く知られる関口和之さんが、このイベントの主宰。数カ月後に迫ったウクレレの祭典について、お話をお聞きしました。

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◎関口和之氏(せきぐち・かずゆき)

サザンオールスターズのベーシストであり、ウクレレをこよなく愛する"ウクレレマイスター"。ウクレレ・ピクニック・イン・ハワイ主宰としてハワイと日本の音楽交流に尽力を続け、日本国内でのウクレレイベントにも多く携わる。また、ハワイでは「ポエポエ・ハワイアンカルチャーセンター」も開講、ウクレレやフラなどの本格レッスンを提供している。


編集部:アロハ!関口さん。お忙しいスケジュールの中お時間をいただき、ありがとうございます!2016年もウクレレ・ピクニック、楽しみですね。

関口和之氏(以下、関口):そうですね。2015年は初めてハワイ島のマウナ・ラニ・リゾート内でピクニックを行ったので、来年は2年ぶりにオアフ島に帰ってくることになります。

編集部:はい。ハワイ島へも取材に行かせていただきましたが、ハワイ島出身のアーティストさんが続々登場して素敵でした〜。

001-500.jpg関口:ハワイ島で生活する地元の皆さんも多く集まっていただくことができて、大盛況でした。やっぱり、こうやって参加してくれるローカルの皆さんが「楽しかった」と言ってくださることがうれしい。そのために僕たちはイベントをしてるんだよね、と再確認しましたね。ウクレレを通して、ローカルの人々が集い楽しめる場を提供できることは、とても素晴らしいと。だから、今回はまたオアフ島へ戻って、待っていてくれる人たちのためにがんばりたいですね。

★2015年2月ハワイ島でのウクレレ・ピクニックの様子はこちら>>

UPIH2016_poster400.jpg編集部:2016年のイベントについて、これまでと違うポイントなどはありますか?

関口:これまではカカアコ・ウォーターフロントパークの丘の上にステージを作っていたのですが、今回は丘の下、カカアコ・ゲートウェイパークの広場で行うことになります。例年より会場が広くなるので、これまで以上に様々なブースが集まったりワークショップ(フラレッスンやウクレレレッスンなど)が行えることになると思いますよ。

Sekiguchi_5381.jpgそれから、新企画もいろいろとプラン中です。子どもたちにウクレレをもっと弾いてもらえるきっかけづくりをしたいなとかね。実は日本でも、子どもたちとウクレレをつなぐプロジェクトに力を入れているんです。キッズを中心としたウクレレイベントを開催したり、ひとつの曲をYoutubeで流したり楽譜を送ったりして日本全国の子どもたちに練習してもらい、みんなで集まってステージで演奏するという「ケイキ・ウクレレ・オブ・ジャパン」プロジェクトを行ったり。ハワイでも、そういったことができたらいいなと考えているんです。

UPIHmap400.jpg編集部:ウクレレってサイズも小さいし、子どもたちが初めて触る楽器としてもなんだかフィットしそうですよね。

関口:そうなんですよね。ウクレレを通じて世界の子どもたちが何か達成感を感じたり、文化交流したりできたらいいですよね。そして、子どもたちがウクレレを友だちみたいに思って、音楽を「生涯の味方」というか「生きる力」にしていってくれたらうれしいなと。だから今回のウクレレ・ピクニックでは、たとえばウクレレを弾いてみたいけど自分では持っていない...という子どもたちに、どーんと100本くらいプレゼントしちゃおうかなとも思っています(笑)。で、みんなで簡単な曲を一緒に弾くような企画を実現したいと考えているんです。詳細はこれから発表していきますので待っていてくださいね。

編集部:うわー、楽しみですね〜。

12.jpg011.jpg関口:もちろん豪華ゲストも続々と出演が決まっています。ウクレレの神様オータサンやその息子さんであるハーブ・オオタ・ジュニア、ハワイの歌姫ライアテア・ヘルム、ウクレレの妖精タイマネ・ガードナーなど、ハワイを代表するウクレレ奏者が一堂に会する機会です。クリス・カマカらによるユニット「ヘマ・パア」も初登場してくれる予定。もちろん日本から、勝誠二さんやスウィートホリワイアンズらも駆けつけてくれます。僕がリーダーの関口バンドも登場しますよ。

編集部:そんな面々の演奏を一日で、しかも無料で堪能できるなんて、本当に贅沢なイベントですね...。

関口:敷物やビーチチェアを持って、ピクニック気分で遊びに来てください。2月14日はバレンタインデーでもあるので、カップルやファミリーで特別な時間を過ごすのにもいいんじゃないですかね。何かロマンチックな企画も考えたいなと思っているのでご期待ください。

編集部:さらに、2016年もウクレレ・ミュージアム・ベネフィット・コンサートが行われるんですよね。

関口:はい。ずっと目標にしている「ハワイにウクレレミュージアムを建設したい」という思いを実現させるために、今回もベネフィット・コンサートを開きます。2月12日(金)の夜、場所はハワイプリンスホテル内バンケット。出演者は、テレサ・ブライト、スウィートホリワイアンズ、ほかの予定です。13日(土)には、10:00〜13:20に、ワイキキのロイヤル・ハワイアン・センター/ロイヤルグローブ特設会場にて、「インターナショナル・ウクレレコンテスト&フラショー」も行いますので、興味がある方はぜひエントリーしてくださいね!

reIMG400_5416.jpg編集部:すてきなお話をどうもありがとうございました。いろいろとお話をうかがっているうちに、さらにワクワクしてきました。第8回ウクレレ・ピクニック・イン・ハワイ、2月の開催をみんなで楽しみにしています!

★2014年のウクレレ・ピクニックの様子はこちら>>


アラフォーもOK!?ハワイ婚活の真実に迫る

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 アロハ! メグミです。
 「ハワイの男性と結婚して、楽園ハワイで幸せに暮らす」。そんな究極の憧れが現実になるのも夢じゃない!? 気になるハワイの婚活事情について、創業15年を迎えて新体制になりパワーアップしたハワイ現地の結婚相談所「EMCLUB(イーエムクラブ)」のMikiさんに、根堀り葉掘りお聞きしました!

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EMCLUB/イーエムクラブ
EMCLUBは創立16年、アメリカ・ハワイの男性と日本の女性との国際結婚をサポートする結婚相談所。男性会員は95%がハワイ在住、残り5%はアメリカ本土またはグアム在住のアメリカ人。女性会員は95%が日本在住、残り5%がハワイ在住の日本人女性。フジテレビ「スーパーニュース」、日本テレビ「スッキリ」など、数々のメディアでも注目を集めており、 2015年のリニューアル後はさらに成婚率がアップ。オフィスはワイキキの中心、Tギャラリア by DFSがあるビルの7階にあり、旅行者でも訪れやすいアクセスの便利さも人気。

EMCLUBオフィシャルサイト:http://www.emclub.net/


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編集部:Mikiさん、アロハ! 「ハワイで婚活」、とっても興味があるのですが、知らないことだらけで...。まずは基本的な流れを教えてもらえますか?

Miki:当社EMCLUBでは、日本人女性とアメリカ人男性の国際結婚を目的としたマッチメイキング(お見合い)をサポートしています。日本にお住いの女性の方がほとんどなので、まずはメールで当社にお問い合わせをいただき、お電話などでカウンセリングを30分〜1時間ぐらい行い、ご興味がある方には無料のマッチメイキングのサービスを行っています。この時点では相手の方の個人情報などはお渡しできませんが、どういった男性会員がいるのか、雰囲気をつかんでいただきます。その上で、本気で婚活をしてみよう!という方には入会のご案内をして...という流れですね。

編集部:入会の条件はありますか?

Miki:まず、シングル(独身)であること。これは絶対条件ですね。あとは...女性に関しては、とくにないですね。

編集部:え? 年齢の上限はないんですか?

Miki:ありませんよ。離婚歴があっても、お子さんがいてもOKです。

編集部:それは驚きです。日本では婚活市場は20代まで、30代前半でも肩身が狭い思いをするし、30代後半ともなると入会すらできないサービスもあると聞きますが...。

Miki:実は、当社のいちばん成婚率が高い年齢層は、女性では30〜40代なんです。日本では「もう私は結婚できないんじゃないか」と思わされる...諦めさせられてしまう年齢の女性たちが、ハワイの婚活市場ではまだまだ現役、中心ともいえる層となっています。その理由は、男性側が、これまで仕事でキャリアを築くのに没頭してしまい気付いたら30〜40代になっていた方、また一度結婚したけれど離婚し、第二の人生を始めたい40〜50代の方というのが多いんですね。そうした年齢層の男性には、5歳前後年下の30〜40代の女性が、いちばん相性が良いんです。

編集部:なるほど〜。私も現在39歳で、結婚を話題にした記事を目にするたびに「自分は対象外なんだな...」と悲しい気持ちがしていましたが、ハワイではいちばん成婚確率が高い層にいると思うと、希望が湧いてきますね!

Miki:日本では、女性は若ければ若いほど良いという風潮がありますが、ハワイではどの年齢でもお見合いは可能です。女性は死ぬまで女性。「この年齢でこんなに愛されることができるなんて...!」と、ハワイで幸せをつかんだ女性会員様の喜びの声をたくさん聞いています。

■■「男性は高収入がいい」はウソ? 収入と幸せの関係とは..?■■
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編集部:一方、男性のほうは、入会に関する条件はあるのでしょうか?

Miki:シングルであることと、アメリカ国籍を持つことはもちろんですが、EMCLUBは特に厳選な審査を行っています! 入会前に私がひとりずつ面接をし、仕事や収入、経済力なども含めて総合的に判断させて頂いています。 また信用調査機関による厳しい身元調査、職業、キャリア、学歴、年収、家族構成、犯罪歴の有無など全て調査し、真剣に結婚を考えていらっしゃる真面目なアメリカ人男性のみ入会して頂いているんです。結婚を目標として入会されるわけですから、家族をサポートするためには経済力も大事な要素ですよね。「もし私が女性のお母様だったら、この人に安心して娘を任せられるだろうか」という視点で、厳しく審査させていただきます。

編集部:男性会員様はしっかり審査され、選ばれた真面目な方が入会されるんですね。

Miki:そうなんです!結婚となると、経済力、人間性、バックグラウンドを無視することはできませんよね。 安心してお付き合いできる素敵な男性を私はご紹介したいので。リニューアルして男性会員様の入会に力をいれているので今年はEMCLUBの成婚率がどんどんあがっていて、カップルが誕生するたびにとてもうれしく感じています。

編集部:無料カウンセリングを経て、いざ入会しよう!と決意した場合、どのようなステップになりますか?

Miki:EMCLUBには、プレミア会員、ラグジュアリー会員、ダイヤモンド会員と、大きく分けて3つのコースがあります。プレミア会員では年収1000万円以内の男性を無制限でご紹介、ラグジュアリー会員では年収1000〜2000万円の男性5名を含む全体の会員より無制限でご紹介、ダイヤモンド会員では年収2000万円以上の男性5名と年収1000〜2000万円の男性5名を含む全体の会員より無制限でご紹介と、男性の年収によってコースが変わってきます。

編集部:うむむ...年収の話が出てくると、なんだか急に打算的な感じがするのは私だけでしょうか?(苦笑)。もちろん大事な要素ではありますが。

Miki:もちろんお金が全てではありませんし、シビアなことに、お金持ちと結婚したからといって、必ずしも幸せになれるとは限らないんです。それは私も多くの例を見て実感していますから。こう考えてください、収入とは、自分にはどんな生活が合っているかを考える目安のひとつだ、と。年収が高い人と結婚したら、大きな家に住めて、ブランド物が買えて、何不自由ない暮らしができるわ〜と思うかもしれません。確かにそういう面もありますが、それだけ社会的に成功している男性は、女性に求めるものが高いとも言えると思います。男性を取り巻く環境もある程度の階級になるでしょうし、社交シーンでのふるまいも違ってきます。また高収入な方は個人事業主の場合も多いので、奥様となれば影になり日向になりサポートが必要とされるでしょう。

編集部:そういうことなんですね〜。大きな家に住みたいけど、ド庶民な生活しかしたことがない私には、ちょっと無理かな(笑)。というか、そもそも自分がそういう生活をしたいかっていうことですよね。

Miki:そうです。夢は描いていいんです。でも、それであなたが幸せになれなければ、意味がないですよね。繰り返しますが、経済力が全てではありません。お金はとても大事ですが、結婚して幸せになるって、もっともっと、いろんな要素があるんですよね。

編集部:考えちゃうなあ。私にとって幸せとは...。

■■早い人だと3回!「エクスクルーシブな関係」へのプロセス■■
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編集部:コースを決めて入会した後、お見合いをするまでのプロセスを教えてもらえますか?

Miki:女性は日本在住の方が多いですから、まずはメールで、ご希望に沿った男性のプロフィールをご紹介します。同じく男性のほうにも、女性のプロフィールをご紹介して、両者が「この人に興味がある」と同意が得られたら、メールアドレスをお教えします。EMCLUBでは「両者の同意」が原則になっていますので、どちらか片方が乗り気でも、もう片方に興味がなければ、情報をお教えすることはありません。その点も安心要素のひとつですね。

編集部:まずはメール交換からスタートという感じなんですね。

Miki:もし女性がすぐにハワイに来る予定があれば、ハワイ現地でのお見合いを設定しますが、ハワイに来るのが3カ月後、半年後という場合には、まずはメール交換から始めて、お互いの感触を見ていきます。ハワイに来る時までに、お互いの「会ってみたい」という気持ちが高まっているのが理想ですね。

編集部:では、ハワイに来ることが決まったら?

Miki:女性がハワイに来る2〜3週間前からマッチングの作業をします。3日しかいられないのか、1週間、2週間いられるのかといった、滞在期間によっても変わってきますし、また事前にメールでのやりとりがある場合とない場合でも、お見合いのセッティングが変わってきますね。私としては、この人が良さそうだというイチオシの男性とのお見合いを、滞在期間の早めの日程でセッティングしています。女性の滞在期間にもよりますが、滞在中に1回しか会えないより、2回3回と会っているほうが、その後の進展も期待できるので、滞在の後半に繰り返し会えるだけの余裕を持たせておきたいんですね。

編集部:ほほ〜。ちなみに、「会う」というと、どんなシチュエーションで?

Miki:まずいちばん最初は、簡単にコーヒーのミーティングを設定します。お茶をしながらお話しましょう、という雰囲気ですね。初めて会う相手ですから、明るくてわかりやすい、ワイキキやアラモアナのカフェで会うことが多いですね。いきなり密室でふたりっきりになるよりも、オープンな場所のほうが安心だと感じるからです。

編集部:カフェには、Mikiさんやほかのスタッフさんは同行されるのでしょうか?

Miki:いいえ。おふたりだけで会っていただきます。

編集部:そうなんだ! ちょっと緊張しますね〜(笑)。

Miki:そうですか?(笑)。でも大丈夫ですよ。いきなり知らない相手と食事をするのは大変ですが、コーヒーだけなら、ちょっと違うなと思えば10分で切り上げることもできますし。反対に、意気投合して1時間以上も話が弾んじゃった、という人もいます。このコーヒー・ミーティングで「いい感じだな」という感触が得られれば、「この後、お食事でもいかがですか?」「カクテルでもいかがですか?」という流れになります。

編集部:コーヒーからカクテル、食事と発展して、結婚を前提としたお付き合いになるまでには、どのくらいかかるものでしょうか?

Miki:もちろんケース・バイ・ケースですので、一概には言えませんが、コミットメントをしている関係、当社では「エクスクルーシブ」と呼んでいますが、早い場合は3回ぐらい会ってエクスクルーシブになる方もいます。毎回、会った後には女性・男性両方からフィードバック(感想)をお聞きするのですが、その感触がとても良い場合には、私のほうから「一度、向き合ってみませんか?」と背中を押すことがあります。あくまで目的は結婚ですから、ダラダラしたお付き合いにならないよう、良い感触のカップルはエクスクルーシブになるようサポートしていきます。

編集部:わ〜、なんだか想像するとドキドキしちゃいます!(笑)。

Miki:いざ結婚が決まったら、結婚やビザ、ウエディングなどの手続きをしますので、これはハワイ現地にいる男性側と当社とのやりとりがメインとなります。もちろんビザ専門の弁護士など、その筋のプロをご紹介しますが、当社もしっかりサポートしますので、安心して進めていけると思いますよ。

編集部:Mikiさんが日本語で間に入ってくれると思うと、本当に安心ですよね。ところで...ずっと聞きたかったのですが...。

■■やっぱり英語ができないとダメ!? 国際婚活への影響とは...?■■
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編集部:
ハワイの男性というと、会話は英語ですよね? 英語力は、結婚までの道のりに影響しますか? 言い換えると、英語が下手だとハワイでの婚活は難しいでしょうか?

Miki:英語が完璧にしゃべれないと結婚できないというわけではないです。ただし、英語がしゃべれなくても大丈夫とは、私は言いません。英語力は、婚活にとても大きく影響します。

編集部:やっぱり...(涙目)。

Miki:ちょっと待って!(笑)。「私は英語がしゃべれないからダメだ」と思わないでくださいね。最も大切なのは、お互いの「ハートのクリック」。これは真実です。英語が堪能だからといって、誰よりもスピーディに幸せな結婚が手に入れられるとは限りません。

編集部:経済力と同じで、英語力が全てではないけれど、でも大事だ、と。

Miki:そうです。コミュニケーション能力が高い人っていますよね? そういう人は、英語力がなくても、ある程度は意思疎通ができるので、楽しくデートができると思います。ですが、私たちの目標は結婚であり、将来はハワイに住むことになりますから、英語から逃げることはできません。結婚して一緒に暮らす相手が、カタコトの英語しかしゃべれなかったら? お家のメンテナンス、子どもの進学、病院、車で事故に巻き込まれた時、あなたがカタコトの英語しかしゃべれず、男性がすべてケアしなければならないとしたら...。

編集部:うっ、それは荷が重すぎますね...。一時的なものなら良いですが、死ぬまで添い遂げる相手がその調子だと、疲れちゃうかも。

Miki:ですよね。デートも最初のうちは楽しいかもしれませんが、会う回数を重ねるごとに「この先、この人と結婚してやっていけるだろうか?」と、男性側も不安に感じてきます。ネイティブ並みにペラペラである必要はありませんが、自分の思いを伝えなければいけない場面や、誤解が生じてしまって説明しなければいけない時、ここぞという時にしっかりと言葉で伝えることを、アメリカでは求められます。そこがぼんやりしていると、男性側も一体感が得られず、不安になってしまいます。一体感がないと、結婚へ到達するのは難しいですね。

編集部:たしかに...。でも、ハワイは日系企業も多く、日本語が通じる場所も多いので、男性も日本語がしゃべれる人が多いのでは? 日本人女性と結婚したいという方なら、日本語もある程度分かりそうですが。

Miki:もちろん日本語が堪能な男性もいますが、ごく少数です。日本語が少し分かるという男性も多いですが、あくまでカタコトです。30分ぐらいのコーヒー・ミーティングであれば、楽しく過ごせると思いますが、デートが2回3回と進んでいき、さあエクスクルーシブな関係に入るという時、「女性がどれだけ英語上達を努力しているか」は、かなり大きなポイントになるんですよ。

編集部:ん? 努力が見えるかどうかが、決め手になる??

Miki:そうなんです。最初に会った時は少ししか英語がしゃべれなかった彼女が、デートを重ねるごとに少しずつ英語が上達している、一度日本に帰って、また数カ月後、半年後にハワイに戻ってきた時、英語が前より上手になっているとしたら、男性はどう感じると思いますか?

編集部:ぼ、僕のために英語をがんばって勉強してる...!?

Miki:その通り。自分とコミュニケーションをするために、自分のことをもっともっと理解するために、彼女は自分が知らないところで、一人でこんなに英語を頑張って勉強したんだ、と思えば、愛しさ倍増ですよね。完璧にしゃべれなくてもいい、少しでも上達させようと思って、努力することが大切なんです。少しでも上達感があれば、今はまだまだでも、2年後、3年後には英語がなめらかに話せるようになるかもしれない、そう感じさせることができます。「あなたは日本人と結婚したんだから、英語面をサポートして当然」という態度ではなく、1日1単語でも、1フレーズでも覚えようという気持ちで努力すれば、絶対に結果はついてきます。

■■落とし穴はここだ!
日本人男性に好かれる女性とアメリカ人男性に好かれる女性は違うという真実■■
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編集部:アメリカ人男性というと、レディーファーストで、なんでもグイグイ引っ張っていくのが好きだから、こっちが不慣れでもアレコレ世話をやいてくれるものと思ってました。勝手なイメージですが(苦笑)。

Miki:レディーファーストですし、引っ張っていくタイプの方も多いですよ。でも、自分の奥さんを赤ちゃんのようにお世話したいわけじゃないですよね? これは私がハワイの婚活に関わっていて感じることなのですが、日本人男性に好まれる女性像と、アメリカ人男性に好まれる女性像は、違うんですよ。

編集部:どういうことでしょうか? 詳しくお願いします!

Miki:日本では、かわいらしい女性像が好まれますよね。純粋で、少女のような女性像。言い換えれば「幼さ=かわいらしさ」という感じ。でもそれは、アメリカ人男性からすると「つまらない」と映ります。あまりにも控えめで、辛くもしょっぱくもない、味がないのと同じなんですね。誰でもその人なりの持ち味というものがあるはずなのに、一般受けを狙いすぎるというか、日本での経験が染み付いているのか、自分の持ち味を出せない方がいます。そういう場合は良いフィードバックは得られないですね。男性からよく言われるのは「She is nice, but I don't feel any chemical」(彼女はいい人だけど、何も感じなかったな)。

編集部:なんと! でも、日本人らしい謙虚さが好まれるってことはないのでしょうか?

Miki:そうですね...難しいところではありますが、男性側がすべてにおいてリードしなければならないと、上手くいかないです。そういう時は男性側のフィードバックで、よく「疲れた」と言われますね。デートしていても「次どこ行く?」「どこでもいいよ(あなたの行きたいところなら)」「何を食べる?」「何でも(あなたの食べたいものなら)」というやりとりは、女性は相手を尊重しているつもりでも、男性からしたら疲れるだけ。謙虚さは美徳ですが、あまり受け身すぎると、自分の考えが無くてつまらない人と思われてしまいます。自分がしょっぱい人だったら、しょっぱいという味で勝負するべきなんですよ。たとえ相手がしょっぱいのが苦手な人であっても。自分を曲げない強さというのは、とても大事です。

編集部:それって、自分の持ち味がよく分かってないとダメってことですよね。

Miki:はい。それは、じつは婚活を成功させる大きなポイントでもあります。婚活は、相手探しからスタートしますが、自分がどういう人間で、何を求めているかがわかっている女性は、婚活成功への進み方が速いです。みなさん理想の条件はたくさん持っていますよ。外見はこう、身長はこれぐらい、人種はこれ、収入はこれぐらいなきゃダメ、ハワイでこういう生活がしたい、と。でもたとえそれらの理想をぎゅっと固めて1人の男性に凝縮したとして、その人と結婚して幸せになれるかどうかは、別問題。むしろ、そこまで理想を追い求めた結婚のほうが難しいんです。

編集部:相手に求める理想と、本当に自分が求めている幸せは、イコールじゃないということでしょうか?

Miki:自分がわからない女性は、いくら数多くの男性と会っても、決められません。むしろ、会えば会うほどわからなくなっていきます。あの人も違う、この人もなんだかピンと来ない...。自分のことがわからないから、相手にばかり求め、相手の欠点ばかりを指差してしまうんです。相手を探す時にある程度の理想や必要条件があるのは当然ですが、そこばかりに注目しすぎると、本当に大事な「内側のもの」が見えません。外見や条件といった外側を取り払った時、自分の内側には何があるのか? この男性の内側には何があるのか? ...そこをしっかりと見て感じることができれば、婚活は必ず成功させられるし、結婚してからも幸せになれると思います。

編集部:相手探しではなく、まずは自分探しが大事なんですね。深いです...。

Miki:自分の内側なんて、わかっていない人がほとんど。本当は何を求めているのか、何が自分にとって幸せなのかは、婚活のプロセスで徐々にわかってくものです。カウンセリングを通して、そんな女性たちの心をほぐし、内側の声を聞くお手伝いをするのが、私の仕事だと思っています。いま彼女がどの岐路に立っているのか、どこでつまづいているのかを、電話で声を聞きながらお話させていただきます。LINEを取り入れているので、「Mikiさーん、いまちょっとお話したいんですけど〜」という感じで、みなさん連絡をくださいますよ。

編集部:EMCLUBはLINEでコンタクト出来るんですね! そんな風に気軽につながれるって、なんだかうれしいですね。

Miki:相手探しと自分探しって、けっこうヘビーなものなんですよ(笑)。もちろんトントン拍子に相手が見つかって幸せになる方もいますが、アップダウンがあって、悩んでしまう時もあるのが当たり前。そんな時に、気軽に連絡できて、思いを吐き出せたり、叱咤激励してあげられる、家族のような身近な関係でありたいと思っています。「いま寒いです〜早くハワイに行きたーい」ってLINEで送ってくれたり、スタンプを送り合ったり、ね。

編集部:寒い日本で、一生懸命働いて、忙しくて...っていう毎日の中で、ハワイのMikiさんとLINEでつながっているという安心感は、すごく大きいのではないでしょうか。

Miki:私は同じ女性であり、国際結婚をした先輩であり、ハワイに住んで23年。みなさんの気持ちがよくわかるし、経験を交えてアドバイスもしてあげられると思っています。お電話でのカウンセリングは、すべて私が行っているのは、そのためもあるんです。常にみなさんの状況を分かっていたいし、身近な存在でいたい。幸せをつかむのはあなた自身、でも、私の手はいつでもつながっていて、振り向いたら私がいつもいるからね!と、いつもそう思っています。

■■■■取材を終えて...■■■■
EMCLUBのMikiさんは、夢々しいばかりではないハワイ婚活の真実を語ってくれましたが、だからこそ信頼できると感じました。「婚活にはまず自分探しが大事」「ハワイに住むのだから英語を覚える覚悟は必要」「この歳だから結婚できない~なんて諦めない事」心に刺さる言葉ばかりで、そのひとつひとつに深く納得。日本での婚活市場に違和感を感じている方、ハワイで幸せな結婚をしたい方、勇気を出してMikiさんの無料カウンセリングを申し込んでみては? 国際結婚、ハワイ婚活の一歩がスタートするかもしれません!

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【電話番号(ハワイ)】808-926-0101
【電話番号(日本)】070-1424-5059
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【メール】info@emclub.jp
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【Skype ID】emclub

歌声が心に染みる「この歌が生まれた時に」

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 2015年11月、新アルバム「この歌が生まれた時に」をリリースされたマサヒコ・マツオさん。レコーディングが行われたマノアの山奥にある伝説的なスタジオ「ランデブー・レコーディング」にてお話をお伺いしました。

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●マサヒコ・マツオ/ Masahiko Matsuo
アルバム「この歌が生まれた時に」
13曲入り 1,500円 iTune Storeにて配信中
(iTune Storeにて「Masahiko Matsuo」で検索!)

 

↑視聴はこちらの動画をクリック↑


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編集部:マツオさん、アロハ! アルバムリリースおめでとうございます。私も聴かせていただきましたが、声がとっても素敵ですよね。シンプルで深い歌詞のひとつひとつの言葉が、美しい声でスッと心に入ってきます。

マツオ:ありがとうございます。私の音楽は「聴く人が主役」。あれこれ個性やメッセージを押し付けるのではなく、聴く人が自由に解釈して楽しんでいただけるよう、あえて個性やクセをそぎ落とし、まっすぐ歌うことを心がけています。

編集部:じつは私、今回のアルバムがリリースされるまで、マツオさんのことを知りませんでした。まず「あなたは誰?」というところからお聞きしたいのですが、お生まれはアメリカなんですって?

マツオ:そうです。父が日系アメリカ人でハワイのロコなんですね。子どもの頃、ベトナム戦争があり、父が徴兵されて家族みんなでグアムに移り住みました。その後、私が高校生の時に、沖縄の嘉手納基地に移ったんです。当時の沖縄は、USコントロールと言われる時代で、車も左ハンドルだし交通も日本と逆の右側通行。ここはアメリカだという感じでしたね。

編集部:日本から沖縄に行くのにパスポートが必要だった時代ですね。

マツオ:はい。あの当時、米軍基地には音楽があふれていたんです。ロック、ジャズ、R&B...とにかく本物の音楽が身近にあったのが、米軍基地でした。私は基地っ子だったので、ずっと音楽に触れ、自然と自分も音楽をやるようになったんです。高校生の頃に嘉手納基地の中でステージに立ち、バンドで歌っていました。20代半ばまで、ステージ漬けの日々でしたね。

編集部:わ~、憧れちゃいます。私はそこから「遅れた世代」なので、多くの著名なミュージシャンが当時の米軍基地で音楽的に多大な影響を受けた話を語っているのを読んだり聞いたりして、子ども心にとてもうらやましく思いました。基地のFMラジオを受信しようとして、できなかったり(笑)。

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マツオ:とにかくすごい時代でしたよ。でも私は、ステージで歌うのが嫌でね(苦笑)。ずーっと辞めたいと思っていました。

編集部:えー! 嫌だったんですか!?

マツオ:はい。音楽は好きなんですよ。でも、毎日毎日ものすごいプレッシャーでした。お客さんは本場の音楽を知っているアメリカ人、しかも戦争で生きるか死ぬかの局面を切り抜けてきた人たちばかり。そんな人たちを納得させる音楽って、ものすごいレベルじゃなきゃいけないんですよ。少しでも下手をすると、お酒のボトルが飛んできますから。ステージは夜の7時から朝の4時までぶっ通しで、体力的にもきつかった。でもやっぱりプレッシャーがすごかったですね。

編集部:まるで映画のワンシーンのようですね。当時はどんな音楽を?

マツオ:ロックからジャズ、R&B、何でもやりましたよ。何でもできなきゃいけなかったんです。辞めてからノートを数えてみたら、1500曲ありました。すべて歌詞も覚えなきゃいけないし、とにかくつらかった。26歳の時、喘息になってしまったんです。それで療養もかねて、生まれ育ったグアムに戻ることにしたんですよ。その後に父の故郷であるハワイに来て、今に至ります。

編集部:その後の音楽活動は、どのように?

マツオ:それからは、自分の好きな音楽を、自分のためにやろうと思ったんです。基地のステージでは、プレッシャーもすごかったけど、それより何より、他人のために歌うのがつらかったので。でも不思議なもので、それまで毎日毎日ステージ漬け、音楽まみれの生活だったのに、自分で曲を作れるかどうか半信半疑だったんですよ。「1カ月で1曲できたら続けよう、1カ月経って何も浮かばなかったらやめよう」と思ってスタートしたら、スッと曲ができたんです。そこから外に出せるような形にするまでには、途方もない時間がかかるんですが(笑)。

編集部:英語圏でずっと育ってきたマツオさんですが、今回のアルバム「この歌が生まれた時に」では日本語で歌っていて、ちょっと意外というか、面白いなと思いました。

マツオ:日本語と英語では、違う曲になるんです。日本語は母音が多いので、バラードっぽい曲調に向いているし、英語はジャズなどにしっくり馴染みます。言葉の文化が音楽にも出るんですね。私はまず作曲してから、そこに歌詞を乗せるのですが、今回のアルバムでは人生を語るような内容にしたいと思ったので、リズムの曲ではなく、「聴かせる曲」になりました。

編集部:じーっと集中しなくても歌詞がスッと胸に染みこんでくるのは、まさに「聴かせる曲」という言葉にぴったりですね。先ほど「個性をそぎ落とし、まっすぐ歌う」とおっしゃっていましたが、そのせいもあるかもしれません。

マツオ:普通は、上手く歌おうとか、自分らしさを出そう、個性を出そうと思いますよね? でも私は、まっすぐに歌うのが一番だと思うんです。ステージバンド時代、熱があってフラフラで、でもステージで歌わなきゃいけない時があったんですが、熱があるから全力で歌えないですよね。ところが終わってみると「今日よかったね」って言われて(笑)。ああ、リキんだらダメなんだ、力を抜いて、ありのままに歌うのが良いんだと、その時に気づいたんです。でもじつは、力を抜いて自然にやるのがいちばん難しいんですけどね。

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編集部:You Tubeのコメントでは、多くの方が絶賛されていますね。日本のハワイアン・イベントなどでマツオさんの歌う姿をご覧になった方も多いようです。個性を押し付けないのに、多くの人の心に残っているというのは、それだけ本物なんだという感じがします。

マツオ:ありがとうございます。私の曲は、白いキャンパス。聴く方それぞれが、好きなように色をつけてくだされば良いと思っています。「こんな風に聴いてほしい、これが私の音楽です、メッセージです」なんて押し付けがましいことはありません。みなさん人生それぞれ、感じ方も人それぞれですから。

編集部:やっぱり「聴く人が主役」なんですね。今日はどうもありがとうございました!

■■■インタビューを終えて...■■■
おだやかで落ち着いた口調で語ってくれた、マツオさん。「曲は白いキャンパス」「個性を押し付けない」という謙虚で真摯な姿勢の中に、音楽への深く熱い思いを感じました。今回の新アルバム「この歌が生まれた時に」に続き、さらに新しいアルバムも準備中だとか。今後の活躍に注目ですね!

あの超一流リゾートが全面改装リニューアル

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 アロハ! メグミです。
 ロマンティックなネイバーアイランド、ラナイ島。昨年2015年は、オアフ島から近くて遠いこのラナイ島の魅力を、編集部ヨリエと一緒にたっぷりとレポートしました。そしてこのほど、ラナイ島を代表するリゾート「フォーシーズンズ リゾート ラナイ」の長期にわたる大規模工事が2016年2月1日に終了予定、ただいま宿泊予約の受付スタート! 新しく生まれ変わったリゾートの特徴、そしてラナイ島の魅力について、フォーシーズンズ リゾート ラナイのジェネラル・マネージャー、トム・ローレンスさんに語っていただきました。

reIMG_5406.jpg●Tom Roelens/トム・ローレンス
フォーシーズンズ リゾート ラナイ ジェネラル・マネージャー

トムさん(以下トム):ようこそ、ラナイ島へ!

編集部:アロハ! ラナイ島は、「ハワイ好きが最後にたどり着く島」なんて言われ方をするほど、距離的にはオアフ島から近いのに、なんだか遠くに感じる島。ですが、来てみないとわからない魅力が膨大に詰まっていますよね。

トム:とってもロマンティックな島です。かといってカップルやハネムーナーしか楽しめないことはなく、小さな子ども連れのファミリーにもかけがえのない時間を提供してくれる、素晴らしい島なんですよ。

 私はベルギー出身で、フォーシーズンズで働くようになって以降、世界中のさまざまなリゾートに駐在してきました。イタリア、インドネシア、カリフォルニア、モルディブ...そして旅行者としては、数えきれないほどのリゾートに滞在しました。そんな中でも、このラナイ島はどの場所とも比べられない特有の魅力にあふれています。

 ラナイ島に住んで7年になりますが、まったく飽きることがありません。普通、ちょっと長い休暇が取れたら、ほかの場所に旅行にいこうと思いますよね? ところが私だけでなく従業員もみんな、ラナイ島で休暇を過ごすんです。ほかの場所には行きたくない、ここが一番リラックスできる場所なんですね。

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編集部:世界中のフォーシーズンズ・リゾートと比べても、ラナイ島がいいんですか? それはすごいですね...。でも、うん、わかる気がします。

トム:ラナイ島の面積は364km2の広さがあります。東京23区が621km2ですから、その半分より少しだけ大きいぐらいの島なのですが、ここには約3,000人しか住んでいません。広いビーチをずーっと歩いていても、出会うのは人ではなくてアザラシや海ガメだったり、湾の中を泳ぎまわっているドルフィンたちです。最高のリラックスを味わうことができます。

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編集部:私たちも、神々の庭園(ケアヒアカヴェロ)に行った時、人がいない「秘境」にいるという感覚を味わいました。島全体で舗装道路はわずか48kmしかないんですよね。

トム:はい。信号も島全体で1機もありません。犯罪もホームレスも、この島にはありません。安心して滞在することができます。日常のさまざまなことを忘れて、静かに心の底からリラックスを味わえる場所であり、手付かずの自然の中でアクティブに楽しむこともできます。セイリングやシュノーケリングなど海のアクティビティも豊富ですし、4WD車で神々の庭園やシップレックビーチまでドライブするのも楽しいですね。また広大な自然をヘリコプターで空から体感することもできますよ。ゴルフも世界的に有名なことは言うまでもありません。

編集部:海超えの素晴らしいコースが魅力ですよね。全コース、オーシャンビューの絶景!
「ラナイ島の海超えゴルフコースにしびれる!」レポートはこちら>>

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トム:人に合わずにふたりだけでロマンティックに過ごすこともできるし、ほかの場所ではできない大自然でのアドベンチャーを楽しむこともできる、というバラエティに富んだ魅力が、このラナイ島なんです。

 また、今回リニューアルした私たちの「フォーシーズンズ リゾート ラナイ」でも、素晴らしいリゾート滞在ができますので、ホテルから一歩も出ずにのんびりラグジュアリーに過ごすのもおすすめです。レストランも世界的に有名な和食「NOBU」自慢のステーキが味わえる「ワンフォーティ」があり、地産地消のハイクオリティなグルメ体験ができます。

 1日だけの滞在でササッと見どころを回るというよりは、できれば1週間ぐらい時間をとって、ゆっくりのんびり滞在してもらえると、ラナイ島の本来の魅力がしっかり味わえると思います。ぜひ多くの方に、世界のどの場所でも体験できないラナイ島だけの特別な時間を過ごしていただきたいですね。

編集部:今日はどうもありがとうございました。トムさん、マハロ!

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★★★取材を終えて...★★★
生えている草木や山の形、土の質感、目に映る景色が「私が知っているハワイと違う!でも紛れもなくハワイ!」という、驚きや発見の連続...それが私にとってのラナイ島の感動でした。ただいま、フォーシーズンズ リゾート ラナイでは、リニューアルを記念して4泊目無料パッケージを提供中なので、ハワイ旅行を考えている方はぜひこの機会にラナイ島滞在を検討してみてはいかがでしょうか? 予約は日本語ウエブサイトから受付中ですよ!


■■■編集部メグミ&ヨリエのラナイ島レポートもあわせてチェック!■■■

ラナイ島レポートその1「出発編」はこちら>>
ラナイ島レポートその2「お部屋編」はこちら>>
ラナイ島レポートその3「ホテル施設編」はこちら>>
ラナイ島レポートその4「海超えゴルフ編」はこちら>>
ラナイ島レポートその5「シュノーケル編」はこちら>>
ラナイ島レポートその6「NOBUラナイ編」はこちら>>
ラナイ島レポートその7「ホテル・アクティビティ編」はこちら>>
ラナイ島レポートその8「ワンフォーティ編」はこちら>>

ラナイ島レポートその9「ラナイ・シティ編」はこちら>>

ラナイ島レポートその10「神々の庭園編」はこちら>>
ラナイ島レポートその11「シップレックビーチ編」はこちら>>
ラナイ島レポートその12「スイートハート・ロック編」はこちら>>

全米TV番組で活躍!ノース育ちのロコシェフ

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 オアフ島北部の小さな町、ライエで生まれ育ち、現在はアメリカの東海岸を拠点に全米へ活躍の場を広げているシェフのカイマナ・チーさん。全米で人気のフード番組に多数出演し、今週末、1月10日(日)には、食をテーマにした専門テレビ局であるフードネットワークの人気番組「カットスロート・キッチン」にも出演します。番組出演についてや将来の展望など、いろいろお話を伺いました。

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◎カイマナ・チー
Kaimana Chee

オアフ島ライエ生まれ。全米で人気のフード番組に多数出演し脚光をあびている人気シェフ。現在はメリーランド州でケータリング業「カイマナズ・ケータリング」を経営し、料理教室なども主催しているほか、クムフラとしてワシントンD.C.近郊でハラウを開校している。


編集部:
はじめまして!フードネットワークの人気番組「カットスロート・キッチン」へのご出演おめでとうございます。これまでも全米のフード番組に出演し、ハワイ出身シェフとして大活躍されていますが、まずは、料理の道へ進もうと思ったきっかけからお聞かせください。

カイマナ:アロハ!僕は9人兄弟の長男として生まれ、両親や祖父、祖母など、家族の誰かがいつも料理を作っているような環境で育ちました。我が家の家庭料理は、ハワイアン、中華、フィリピンなど、さまざまな料理の要素が組み合わされている多国籍料理で、子どものころから色々な料理について自然と学ぶ機会に恵まれていました。料理が大好きになったきっかけは、家族との思い出にいつも料理があるからでしょうね。

編集部:大家族、素敵ですね!家族から離れ、アメリカ本土を選んだ理由は何ですか?

カイマナ:理由は大学進学。ハワイから離れたことで、多文化がミックスしているハワイの文化、料理についてより学び、多くの人たちに知ってもらいたい、という思いが強くなりました。シェフの道に進もうと決め、料理人としてのスキルを磨いたんです。

編集部:なるほど。同じアメリカでも、ハワイはやっぱりほかにない特別なものですよね。現在はアメリカ本土で、どんなお仕事をされていますか?将来はハワイでの活動も視野に入れていらっしゃるのでは?

カイマナ:いまはハワイから遠く離れたメリーランド州を拠点にケータリングサービスを行い、ワシントンD.C.では、クムフラとしてハラウでフラを教えたりもしています。そう、夢はハワイに自分のレストランをオープンすること。料理人としてのキャリアを積み、今年からはサンフランシスコにある企業と業務提携して、ヘルシーな食材を提供する事業もスタートします。アメリカ東海岸から北米大陸を横断してやっとサンフランシスコに到達しました。次は太平洋を渡ってハワイへの到達を目指しますよ。


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編集部:それは楽しみ!今からオープンが待ち遠しいです。では、今回出演されるフードネットワークの人気番組「カットスロート・キッチン」についても教えてください。

カイマナ:「カットスロート・キッチン」は、制限時間1時間で4人の調理人が3品の料理を調理して競い合うバトル系番組です。料理のテーマが撮影開始時に明かされるだけでなく、料理に使用する材料は番組冒頭の1分間で入手するきまりになっています。


編集部:テーマ発表直後にメニューを決め、1分間で材料を入手する。かなりスピーディーな決断が必要ですね。

カイマナ:そうなんです。普段から食料品の買い出しに行った時、この食材とあの食材を組み合わせたらどんな料理ができるかな?とか、新しい調味料や食材に出会ったら、どんな料理が生み出せるかな?といったことをチェックするようにしています。実は昨日、日系スーパーケットのニジヤに行き、その場で目についた梅干しにインスパイアされ、新作デザートの「マカダミアナッツ・スイートブレッド・ウィズ・ウメ・カラメルソース」を生み出したばかりです。編集部の皆さんにも味わってもらいたくて、今日はその新作デザートを持参しました。


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編集部:美味しい~!カラメルソースのリッチな味わいのなかに梅干しのさっぱり味がアクセントになっていて、見た目よりもずっと軽い食感ですね。

カイマナ:ありがとうございます。これは日本のスーパーマーケットで気軽に入手できる食材だけで簡単に作ることができますよ。

編集部:梅干しを使おうとひらめいたということは、日本食についてもよくご存知ですね(笑)。

カイマナ:日本は、フラを教えるために何度も訪れています。日本の料理は食材のエッセンスを最大限に活かしてあり、毎回学ぶことがとても多いです。シンプルだけど、旬の素材の魅力をたっぷり引き出して作りだされる日本のお料理はまさに日本文化の結晶であり、芸術品ですよね。

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編集部:そうなんですね、フラのために日本へ。日本での経験もカイマナさんが作る料理に生きていると思うと、ワクワクしますね。最後に、アロハストリート読者へのメッセージをお願いできますか?

カイマナ:ハワイ旅行がはじめての人にも、何度も訪れている人にも、ハワイならではの自由な雰囲気をもっと楽しんでもらいたいです。ミックスした異文化や、アロハ満点のフレンドリーな人たちが創りだす開放的な世界で、食事もたくさん楽しんでください(笑)。

編集部:
そんなハワイ独特の雰囲気は、カイマナさんが作る多国籍が融合した料理にも共通していますよね。1月10日(日)のテレビ出演はもちろん、シェフとしてのさらなる活躍をハワイから応援しています。今日はありがとうございました。

★フードネットワーク「カットスロート・キッチン」
【公式サイト】www.foodnetwork.com/shows/cutthroat-kitchen.html

興味・関心・好奇心を育てるのびのび保育園

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 カハラモールの近くにオープンした日系保育園の「キッズガーデン・カハラ・プリスクール」は、農業やキャンプ、トレッキングなどのアクティビティを通してのびのびとした子どもの育成を目標に掲げ、すでに千葉県内で4校を展開する保育園のハワイ校です。日米の交流プログラムのほか、週に一度日本語学習の時間を設けるなど、ハワイ在住者にとって自国語以外の言語が学べる保育園としても注目されています。今回はオーナーの井手健二郎さんに新しく開校したハワイ校についてインタビューしてきました。

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◎井手健二郎
Kenjiro Ide

約11年間金融系会社で勤務後独立して保育園経営をスタート。現在千葉県で保育園を4校経営し、2016年1月にハワイ校をカハラ地区に開校。


Ex.jpg 編集部:アロハ! 千葉県で4校もの保育園を経営し、2016年にはハワイ校を開校されましたが、保育園を経営するきっかけを教えていただけますか。

井手さん(以下井手):元々親や兄が自営で仕事をしていたこともあり、独立志向が強かったんです。会社の成り立ちや仕組みが勉強できるよう金融関係の会社に就職たのも独立を見据えてのことでした。その頃に地域ボランティアに参加する機会が多くあり、いろいろと参加しているうちに青少年育成に興味を持ち始めたんです。僕が大好きな山や釣り、トレッキングなどの自然体験をしながら家族の交流、青少年の育成ができたら...という思いが保育園経営のきっかけとなり、30人くらいの最少規模で最初の保育園を千葉市でスタートしました。

by.jpg 編集部:その後も続々と千葉県内で保育園を開校されているますが、なぜ千葉県に?

井手:千葉県は都心に近いにも関わらず、実はとても酪農が盛んな土地なんです。畑も多く海も近いので子どもたちにとって環境が良いのが魅力的でした。そいういう意味ではハワイも自然が豊かでのんびりして子育てにはいい環境ですよね。

Room3.jpg 編集部:なるほど。では、保育園の教育理念を教えていただけますか。

井手:のびのびとした子どもの育成ですね。農業やキャンプなどの自然体験は、この目標を達成するための手段のひとつだと思っています。昨今はどうしても詰め込み型になってしまう傾向があり、せっかく伸びる可能性のある子どもの能力が邪魔されているケースがよく目につきます。親がよかれと思っていろいろなものを与え、結果子どもが何を選べばいいのか分からなくなってしまうということも多々あります。そういう意味では子どもだけではなく、親も一緒にライフスタイルについて考えてもらえるといいなと思っています。

編集部:自然と触れるプログラムが充実していますが、親子で参加できるようにしているのは、親にも興味を持ってもらうためなんですね。

Ide.jpg 井手:そうですね。やっぱり親が楽しいと思ってもらえると、子どもにも体験させてあげたいと思うし、子どもにとっても自由に遊べる環境が増えることは嬉しいですよね。

編集部:ハワイ校を開校された理由は?

井手:日本の保育園で英語教育をやっているのですが、5、6年前から実践的な英語が学べるよう子どもたちを日本からハワイへ連れて来るようになるうちにハワイにも同じ保育園があるといいなと思ったのが理由です。ハワイ校はローカルの子どもたちを対象にした保育園で、日本で培った教育や自然体験などの経験を活かしつつ、日本語クラスを週一回プログラムに盛り込むなど、日本に興味を持ってもらえるような教育を目指したいですね。保育士は日米のスタッフをそろえているので普段の授業は英語で、日本語クラスの時は日本人保育士によるネイティブな日本語が学べます。また、年中日本からの子どもたちの受け入れ(2週間~)も実施しているので、ローカルの子どもたちとの触れ合いを楽しみながら実践的な英語が学習できる場を提供していきたいです。

kit.jpg 編集部:ハワイ校も日本と同じように農業体験などの自然体験ができるのですか?

井手:はい。そのつもりで今園内の庭を整えています。給食は最初ケータリング会社を使いますが、キッチンも新しく作ったので、ゆくゆくは園内で育てた野菜を収穫して調理し、食べられるようにしたいなと思っています。もし近くで畑が借りられるなら、無農薬・無肥料で育てた作物で給食を提供したいですね。

編集部:キッチンを拝見させていただきましたが、豪邸にあるような素晴らしいキッチンですね。食育への取り組みも魅力的です。そのほかにはどのようなプログラムを考えていますか?

kids.jpg 井手:ハワイアンカルチャーが体験できるクラスや運動会などいろいろ考えていますが、まずは基本の保育をきっちりやることが大切です。今は3~5歳の子どもたちを対象にしていますが、子どもたちと先生の関係性がしっかりと成立すれば、新しい先生をそろえて2歳児の受け入れもスタートしようと思っています。新しい園を作るときは何かとほかの園との差別化を重要にしますが、基本の保育をていねいにすることが一番重要です。

編集部:日本とアメリカの保育の違いってありますか?

Room2.jpg 井手:まだスタートしたばかりなので何とも言えませんが、基本のケアというのは一緒だと思っています。ただ日本では普通のことですが、アメリカでは子どもがケンカをして蹴ったり、叩いたりすると大きな反応をされる親御さんが多いかもしれません。重要なことはそういうことが起こった時にしっかりとやってはいけないということを実体験を通して学ぶことです。そうすることで誰かが同じ行為をやっていたら止めたり、助けられるような人間になってほしいので、このあたりは日本式の教育方針でやっていきたいですね。

編集部:何事も体験ですね。

井手:そうですね。いろいろな体験をのびのびとした環境でやっていれば、たくさんのことを吸収できるんです。保育園では知育プログラムも用意していますが、型にはまることなくこんなプログラムがあるといいなというアイディアがあれば、実現していきたいですね。

ide2.jpg 編集部:今日は草むしりをされている時にお邪魔してしまったのですが(笑)、いつもこうやって立ち上げの際はご自分で作業されるのですか?

井手:はい、日本では設計もすべてやります。ハワイでは工事に苦労しましたが、いい業者さんに出会えて、安全で子どもたちが思いっきり楽しめる保育園に改装することができました。保育園をお探しの際は、ぜひ一度見学にいらしていただければと思っています。

together.jpg 編集部:子どもだけでなく、親も一緒に楽しめそうな「キッズガーデン・カハラ・プリスクール」の今後の展開がとても楽しみです。子どもとちゃんと向き合いながら、いろいろな体験を通して自主性と好奇心を刺激するプログラムはハワイでも大きな反響があると思います。今日はありがとうございました!

キッズガーデン・カハラ・プリスクールへのお問い合わせはこちらから>>

店づくりは街づくり。飲食ビジネスの未来へ

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 アロハ!メグミです。

 「アロハテーブル・ワイキキ」「グーフィー・カフェ&ダイン」「ヘブンリー・アイランド・ライブスタイル」という3つの異なるレストランをハワイで運営・成功させている「ZETTON, Inc. 」。3店とも、これまでハワイにありそうでなかった新しいコンセプトと、一度来たら必ずリピートしたくなる居心地の良さが特徴です。今回、ダイニング事業部長の菊地大輔さんに、抜きん出たブランディングの秘密や、飲食ビジネスで働くということなど、さまざまな角度からお話をお伺いしました。飲食業界で働きたい人、必見です!


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●菊地大輔 Daisuke Kikuchi

ZETTON, INC 取締役 執行役員 ダイニング事業部長。

●株式会社ゼットン
1995年設立、カフェバー「ZETTON」を名古屋にオープン。以降、「アロハテーブル」をはじめとする各種飲食ブランドを立ち上げ、現在約80店舗を運営。ハワイでは、2009年「アロハテーブル・ワイキキ」をオープン以降、2013年「グーフィ・カフェ&ダイン」、2014年「ヘブンリー・アイランド・ライフスタイル」を次々と展開。ワイキキ界隈のグルメ&ダイニングを牽引する存在として注目を集めている。
www.zetton.co.jp
ハワイ勤務のチャンスも!ZETTON, INC求人情報はこちら>>


編集部:ゼットンを象徴する稲本健一社長の右腕的な存在だということで、菊地さんのお噂はハワイにも轟(とどろ)いています。まずは、菊地さんご自身についてお聞きしたいのですが、ゼットンで働きはじめたきっかけは何だったのでしょうか?

菊地:はじまりは13年前、東京での3店舗めを開店する際の、オープニングスタッフ募集の求人を見たのがきっかけです。広告に「時給850〜1700円」と書いてあって、すごい時給の幅があるんだなと思って。ちょうど海外から帰国したばかりで、てっとり早くお金を貯めて海外に戻りたいと考えていたので、「俺なら時給1700円もらえちゃうな!」と思って応募したんです。短絡的でしょう?(笑)。

編集部:創業メンバーじゃないんですね! しかもアルバイトからスタートしていたとは驚きです。

菊地:そうなんですよ。もともと学校を卒業してアパレル業界に就職したんですが、20代半ばで退職し、ワーキングホリデーで約1年間オーストラリアに滞在していたんです。そのままサーフトリップでバリなどを旅して、日本に帰ったのですが、すぐにまた海外に戻りたいと思っていたので、お金を稼ぐための一時的な帰国のつもりだったんですよ。オーストラリア滞在中にカフェで働いていたので、その経験も活かせるだろうと踏んで、時給1700円もらっちゃおう、と(笑)。

 ところが、働くうちに、どんどんゼットンの作る飲食の楽しさにのめり込んでいって。気づいたら「社員にならないか?」というアプローチをいただくようになっていたんです。当時、自分は27〜28歳、飲食店でアルバイトをするにはちょっと高い年齢でもあるし、将来のことも考えなきゃいけない。でも海外にも戻りたいし...いやそもそも海外で何がしたいの? サーフィンだけやって暮らせるわけじゃないし...と、よく考えたら、海外に行く目的っていうのがぼんやりしてたことに気づいたんですね。

 そんな中、ゼットンはいつか海外に進出する意向がある、ということを聞いて。「次に海外に行く時は、仕事で行くしかない」と思って、覚悟が決まりました。アルバイト入社から1年後に社員になり、お店でのホールサービス、店長、エリアマネージャーを経て、現在に至ります。海外業務に携わるようになったのは、入社から結局、10年後ぐらいです(笑)。


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ピーク時は常に満席の「アロハテーブル・ワイキキ」店内&テラス席

編集部:まさに有言実行ですね。当時アルバイトの菊地さんが感じた「ゼットンが作る飲食の楽しさ」とは?

菊地:飲食は「人とつながる場」であり、その過程をみんなで作り上げていくことに、喜びを感じました。

編集部:それは、お客さんと接するのが楽しい、といった意味でしょうか?

菊地:いえ、接客業ですからお客様とのやりとりの楽しさはもちろんあるのですが、そこを超えた...その場の空気感をプロデュースしていくような感覚です。

 外で食事をする時、何かテーマがあると思うんです。デートや記念日など恋人のシチュエーションもあれば、仕事帰りに仲間が親睦を深める飲み会だったり、接待、合コン、女子会...いろいろありますが、共通しているのが、人との関係性が存在していること。その「人とのつながり」を、より深く親密なものにするお手伝いができた時、とても大きなやり甲斐を感じました。

 たとえば、「あのテーブルはデートだな」という時、過剰な接客はかえって邪魔になりますよね。控えめなアプローチの中で、男性が自然にレディーファーストができるように気を配ったり、女性がより美しく見えるように照明を調節したりもします。また、仲間との飲み会のテーブルには、場が盛り上がるように元気に切り込んでいきます。ビジネス接待のテーブルではゲスト側からサービスします。そのテーブルごとに、サービス感は違ってくるんですね。

 お店を出るとき、デートのふたりが親密な空気になっていたり、飲み会が盛り上がっていたり、接待がうまくいった感じだったり...そんなお客様の姿を見て、「よっしゃ!」とフロアのみんなで喜ぶんです(笑)。その成功感って、たった一人のサーバーが作るものでもなければ、凄腕の料理人でもない、スタッフみんなで作るものなんです。

編集部:なるほど〜。「感じがいい接客」の裏には、そんな細かな気配りがあったんですね。

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「アロハテーブル・ワイキキ」ではハワイアンフードを独自にアレンジしたバラエティ豊かなメニューが魅力

菊地:料理が美味しいのは、ある意味当然の条件ですよね。いつもよく言うのですが、「私たちは温度を扱っている」と。料理やドリンクの温度はもちろんですが、そのテーブルごとの温度感をどうやって大事にできるかが、接客のすべてだと思っています。

編集部:テーブルごとの温度感を大事にする...それって、難易度が高いと思うのですが。マニュアル的な接客では到底カバーできない領域ですよね。

菊地:そうですね。そういう意味でのマニュアルは、ゼットンにはないですね。もちろん入社してから最初は、最低限のことは教えますし、ロールプレイングもします。ですが、人を相手にしている以上、方程式はないので、人の輪の中に突っ込んでいくしかないんですよ。

 あと、ゼットンはお店によって業態もさまざまなので、マニュアルが作れないというのもあります。基本、そのお店のローカル・ルールは店長や料理長が作っていくものだと考えています。まあ、ローカル・ルールといっても空気感のようなものなんですけどね。真ん中を貫く信念はあるけれど、ガチガチに縛るような規則はなく、わりと自由です。社員同士も下の名前で呼び合うことが多いですし、フランクですね。

編集部:年商100億円規模の会社としては、とてもフランクですね。

次は...
ゼットンのブランディング、お店づくりの真髄に迫る!
編集部:先ほど「お店によって業態もさまざま」というお話が出ましたが、お店ごとに異なるコンセプトを持っていて、とても独創的ですよね。そうした卓越したブランディングは、どのように生み出されているのでしょうか?

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サーファーズハウスを彷彿とさせる「グーフィ・カフェ&ダイン」

菊地:まずは物件ありきですね。場所が決まってから、この街にまだなくて、でもみんなが求めているものは何だろう?と考えるんです。それも、あまり先を行き過ぎたらダメで、「いまのドンズバより少しだけ先」というものを、私たちなりの感性で練りあげていく感じなので、お店ごとに違ったブランドが出来上がります。業態開発から行うことができるのが、最大の強みなんです。

編集部:物件が先、というのはユニークですね。まず統一のブランドがあって、それを全国展開していくという考え方とは真逆ですね。

菊地:店づくりは街づくり」がゼットンの基本理念。その街にとって価値あるお店を作っていくことに意味があると考えています。

 創業20年で80店舗なので、飲食業としてはそれなりの規模ですが、ほかにもっと短期間で派手な展開をしている飲食ブランドはたくさんあります。うちは1軒ずつゼロから業態開発をするので、年間で5〜6店舗作るのがせいいっぱい。オープン後もブラッシュアップしていくので、お店が街に馴染んでブランドが確立するまでには1年ほど必要です。とにかく時間もコストもかかりますが、それが、ほかにはない私たちだけの価値を生み出していると思っています。

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ハワイ産食材を使った「グーフィ」のメニューはどれもパンチのあるボリューム感。ワインや酒類との相性も抜群。

編集部:2013年に「グーフィー・カフェ&ダイン」、翌年の2014年に「ヘブンリー・アイランド・ライブスタイル」という2つのお店をワイキキにオープンしましたが、どちらも特徴的なお店ですよね。地元では「こんなオシャレなお店がハワイにできるとは!」と、ロコたちがこぞって来店し、かなり話題になりました。

菊地:「グーフィ」と「ヘブンリー」は、どちらもEat Local(地産地消)のコンセプトは同じなんです。でも決定的に違う感じがしませんか?

編集部:そうなんですよ! 最高に居心地が良いのは同じなのに、流れる空気感はじゃっかん違っていて、そのテーマというかブランディングについて今日はぜひお伺いしたいと思っていました。

菊地:端的に言うと、「グーフィ」はメンズ、「ヘブンリー」はレディースなんですよ。

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「ヘブンリー・アイランド・ライフスタイル」店内。アイランドをテーマにしながらも、どこか都会的なセンスの良さもあり、抜群のおしゃれ感が漂う。

菊地:「グーフィ」では、メンズのサーファーの家をイメージしています。インテリアに使用しているウッドもダークな色合いで、クッションや壁掛けアートなどもメンズっぽい雰囲気。フードも「サーフィンから帰ってきてガッツリ食いたい男メシ」なので、カフクコーンのチャーハンやシンサトポークのグリル、といったガッツリ系メニューが多い。男がリラックスできて、仲間と酒を飲みながら楽しめるような空間、というのがテーマになっているんです。

 一方、「ヘブンリー」は女子目線。
 「世界中のアイランドを旅してきた女性が、ハワイに来てローカル食材に心惹かれてここに住む決心をした。そんな彼女が自宅に友だちを呼んで、みんなに食べさせたいローカル食材のメニュー」
 というのが、ヘブンリーなんです。だから店内もウッディなんだけれども明るめで、インテリア小物も女子っぽいでしょう? ヘルシーさやオーガニックにこだわったメニューを意識しつつ、フォーなどのアジアンテイストも入ってきています。

編集部:うわ、すっごく納得です。「グーフィー」には、入り口に大きなサーフボードラックがあったり、フォルクスワーゲンの置物があったりと、男子目線。「ヘブンリー」では白壁に家具がオレンジや暖色系の差し色、壁のアートやクッションなんかも、いちいち女子っぽいですね。言われてみると、そうとしか考えられないくらい明確です。なんで気づかなかったんだろう、くやしい!(笑)。

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「ヘブンリー」店内。壁のアートや小物、シャンデリアなど絶妙なラインの女子っぽさで統一されている。

菊地:とにかく「ヘブンリー」では女子目線を意識しました。作ってるのは男性スタッフばっかりなので、女子になりきって考えましたね(笑)。また、インスタグラムやフェイスブックなどのSNSにどんどんアップしてもらえるような、写真に撮りたくなるおしゃれ感も大事なポイントだと思っています。SNSはいわば「無料のクチコミ広告」ですから。

編集部:いまやビジネスを考える上でSNSは切り離せないツールになっていますよね。SNSにアップされた写真の、店内インテリアやお料理のプレゼンテーションが、ほんの一部しか切り取られていないのに、確実に「あ、これグーフィだ」「これはヘブンリーだ」と分かってしまう、それが本当にすごいことだと思います。「そのお店らしさ」が隅々にまで行き渡っていて。

菊地:ありがとうございます。ハワイでお店を作るって、まずは「満足いく建材がない」という壁にぶち当たるんですよ。「グーフィ」も「ヘブンリー」も、家具やインテリアの建材はほとんどハワイの外から取り寄せましたから。骨の折れる作業ですが、でも妥協したくないんです。

 先ほど「まず物件ありき」というお話をしましたが、物件からテーマを見つけるのは、代表の稲本(健一氏)なんです。稲本がイメージした世界を、みんなでサービスや空間に落とし込み、形にしていきます。稲本自身がデザイナー出身なので、お店づくりに対するこだわりも非常に強いですし、妥協しないで追求していくエネルギーも、ものすごいんですよ。社内にはデザイナーもいるのですが、ブランディングの源泉は稲本が握っています

編集部:稲本社長、やっぱりカリスマ的ですね。

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「ヘブンリー」で実施中のパーティプランは6人以上からオーダー可能。料理7品+ドリンク2杯で1人$40とかなりお得。詳しくはこちら>>

次は...
「ストーリーを売る時代」、レストランの存在価値とは?
今後のワイキキ展開にも要注目!
編集部:お話を伺っていると、ゼットンのお店づくりには、その空間を楽しむ人の姿があって、ストーリーを感じさせます。

菊地:いまはもう、ただモノを売る時代じゃなくて、ストーリーを売る時代になっていますよね。ストーリーの重要性は常に意識しています。その流れもあって、日本では、公共事業にも参画しているんですよ。

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菊地:国が作った建造物...お城や公園、美術館などがそうですが、その付帯施設としての飲食店に、我々ゼットンが入り、お店づくりをしています。大きな公園には売店がありますよね? その売店はあくまで公園のおまけ的なものですが、我々ゼットンが業態開発から入ることによって売店自体に価値を持たせ、「このお店があるから、あの公園に行きたい」という新しいベクトルの集客を獲得していくお手伝いをすることで、その公共施設の再生を図っていきます。

 最近だと、「横浜マリンタワー」が象徴的ですね。横浜開港150周年を記念してリニューアルしたのですが、タワー内のホールやカフェ、バー、展望レストランと4つのお店をゼットンがオープンしました。

 この横浜マリンタワーもそうなのですが、国の公共事業で建てられた施設はその場所自体に歴史的価値があったり、広々とした公園が併設されていたりと空間が贅沢に使われています。そんな魅力的なロケーションで、誰かと食事をするということ自体が、とても素敵なストーリーになると思いませんか?

編集部:もう、ぜったいに好きな人と行きたいですよね

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横浜・山下公園の緑を臨むイタリアンレストラン「ザ・バンド」。

菊地:また公共事業の良いところは、ほぼ半永久的になくならない建物だということ。この場所で初めてデートをした、家族と食事をした思い出の場所が、結婚して、子どもが生まれても、ずっとそこにあるという価値は、かけがえのないものです。その瞬間が楽しいだけでなく、ずっと語り継いでいけるストーリーが生まれます。

編集部:子どもと一緒にその公園に行って「ここはパパとママの思い出の場所なんだよ」って話すことができたら、とても素敵ですよね。

菊地:その通りです。ウエディングとの親和性も高いので、ウエディング事業も進めています。自分が挙式した場所がいつまでも無くならず、ずっと存在しているというのは大きな財産ですよね。歴史ある風光明媚なロケーションで、ゼットンの料理とサービスを駆使し、最高の一日を演出するお手伝いをしています。

編集部:常に新しいことを発信している感じですが、ハワイでの次の展開は?

菊地:2016年、ワイキキにあと2店舗オープンする予定です。

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「小料理バル・ドメ」。北欧の漁港にある吹きさらしの建物をイメージした白壁が印象的。

編集部:それはビッグニュースですね!

菊地:同じ建物内に、1階は新しいタイプの日本食レストラン、2階はハワイの食材をふんだんに使ったカジュアルフレンチという、異なるスタイルの2店舗を計画中です。1階のお店は、日本で名古屋の名駅に国産・地産にこだわった「小料理バル・ドメ」というお店を運営しているのですが、このお店を下地にしつつ、ワイキキらしく発展させたものを考案中です。2階のほうも、「フランス料理」という高級な雰囲気ではなく、ちょっとしたステキ感はありつつもカジュアルに楽しめる方向性を考えています。

編集部:聞いているだけでワクワクしてきますね。それらのアイデアも、やはり「物件ありき」で生まれたのですか?

菊地:はい。ワイキキの中心地ながら、ほんの少しだけ横道に入った場所にある物件で...じつは1935年に建てられた歴史的指定建造物なんです。もともとは店舗用地として長く使われていたのですが、それを今回、飲食向けの店舗にリノベートして再び息吹を吹き込むという、かなり壮大なプロジェクトになっていまして、みんなで久々に燃えてます。

編集部:うわ、まさに価値ある建物の再生事業じゃないですか!

菊地:「店づくりは街づくり」の原点として、かなり気合が入ってます。個人的には行政との複雑なパーミットには毎回悩まされているので(苦笑)、意地でも良い店にしますよ。ゼットンのクリエイティブの力を結集した新しい店づくり、ぜひ楽しみにしていてください。

編集部:ぜひアロハストリートで取材に入らせてくださいね。今日はどうもありがとうございました!

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今回お話をお伺いした菊地大輔さん(右)、「ヘブンリー・アイランド・ライフスタイル」店長のマイルドさん(左)。

■■■取材を終えて...■■■
ビジネスの成功を考える際、ともすると「効率化」「コスト削減」といった短期的に利益を追求する方向に行きがちな中、「じっくり時間をかけて、妥協せずに良いものを作る」というスタンスは、じつは勇気と体力がいることです。「業態開発から行い、店とともに街も成長させる」という考えにも感銘を受けました。企業もお店も、働く人も活き活きと良いエナジーにあふれているゼットン、今後も注目していきたいと思います!(メグミ)

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本音で答える「ハワイ不動産を買う」の真実

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アロハ! メグミです。

なにかと話題のハワイ不動産。不動産バブルで危ないんじゃないの? 私のような一般人でも買えるの? などなど、本当に知りたいアレコレを、リアルター「アンジェラ ヒロコ ブレンナ」さんに直撃インタビュー。本音で答えていただきました!

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アンジェラ ヒロコ ブレンナ/Angela Hiroko Brenna
ハワイ州不動産取引ライセンス(RA)、ハワイ州不動産ブローカーライセンス(R)取得。現在はロケーションズLLCに所属。京都光華女史大学短期大学部客員教授。女性リアルターとしての視点を活かした「女性にやさしい不動産塾」随時開講中。
詳しくはこちら>>


編集部:ヒロコさん、アロハ! 今日はいろいろ聞きたいことがあるのですが、まず最初に...いきなりですが、私でも、ハワイの不動産は買えますか?

ヒロコ:もちろん買えますよ

編集部:ハイ、そう来ると思ってましたよ。だってヒロコさん、不動産屋さんですもん、買えるって言いますよね。でも私は、どうも信じられないんですよ。どこかに落とし穴があるんじゃないかって思うんです。

ヒロコ:(笑)。メグミさん、お体は健康ですか?

編集部:え? まあ、健康です。肌はパサついてますが...。

ヒロコ:大病をして、明日にも入院という状態ではないですよね。お仕事もありますよね。そして、いま住んでいる住居もある。

編集部:はい。賃貸ですが。

ヒロコ:不動産を買うって、「仕事、住居、健康」といった生活の基盤がそろった上で、はじめて考えることができるんです。仕事がなく、日々の生活に困っているような状態の人は、そもそも不動産を買うという発想自体、思いつきもしません。メグミさんが、「不動産、私にも買えるのかしら?」と思いついた時点で、条件がそろっている、次のステップに進むサインなんです。

編集部:まあ、食うに困るような状況ではないですが...。

ヒロコ:私は「買いたい、買えるんじゃないか」と思った時が、その人にとって不動産購入を考えるベストなタイミングだとお話しています。メグミさんが買いたいと思うのであれば、メグミさんが買える物件は必ずあります

編集部:だって私、ハワイで長ネギが買えないぐらいの生活レベルなんですよ?
(※2016年2月現在、長ネギ1本が約$8〜9)

ヒロコ:いまお住まいは、賃貸ですよね? 毎月、お家賃を払っていますよね? 月々の住宅ローンを、現在の家賃を基準に設定して、その範囲内で買える物件を探せばいいんですよ。

編集部:自分の身の丈に合った物件、ですか。

ヒロコ:ファーストホームバイヤーに多いのですが、いろいろ物件を内覧しているうちに、もっと良いものが欲しくなってしまう。でも私は、持っているお金をギリギリまで使って、ナーバスになって買う物件に価値はないと思うんです。生活を切り詰めて、ローンの支払いのためにパートを増やして、夫婦喧嘩が増えて...。家を買うときには心の余裕も必要ですから、その余裕を保っておけるぐらいの物件、というのがポイントですね。アップグレードはいつでもできますから。

編集部:うわ〜目に浮かぶなあ、夫婦喧嘩をする自分の図が(笑)。

ヒロコ:私がブレーキをかけますから大丈夫です。たとえばローンも満額まで借りないで、少し余裕を持たせておきましょう、といった感じですね。

14349985230.31055800.jpg所持金たったの$9,000でローン購入できた人もいる!? 「お客様の声」がけっこう衝撃>>

編集部:自分の経済状態も心配ですが、それとは別に、「ハワイの不動産ってどうなの?」というのも気になります。せっかく頑張って不動産を買っても、のちのち、価値が下がって売れないんじゃないか、と思って心配になっちゃいます。

ヒロコ:極論を言うと、未来のことは誰にもわからないので、私も今ここで「絶対に大丈夫です」とは言えません。ですが、ここ数十年の数字を見る限り、ハワイの不動産価値はずっと上がり続けていますし、停滞する時期はあるかもしれませんが、今後しばらくはこの右肩上がりの状態が続くだろう、というのが定説です。

編集部:どの不動産屋さんのコメントを見ても「ハワイの不動産は価値が下がらないから人気」といったことを言われていますよね。でも、カカアコ地区を筆頭に、どんどん新しいコンドミニアムが建設されていて、「これって不動産バブル!?」と思ってしまうのですが、どうなんでしょう?

ヒロコ:世界的にハワイの人気が上がっていて、住居は常に足りない状態です。日本人だけでなく、オーストラリアやカナダ、中国など、ハワイに家を持ちたい人が増えているんですね。一方で、ハワイは小さな島で、土地面積が限られていますから、コンドミニアムを建てることで需要に応えるのは、不思議なことではないですよね。

また、ハワイ不動産の購入者層が、一般化・若年化しているのも大きいです。以前は特定の富裕層だけのものでしたが、インターネットで情報が豊富になった現在、不動産エージェントに頼らなくても、自分で気軽に情報を探せるようになりました。日本人の、ハワイ不動産購入者は、約10年前と比較すると3倍以上にふくらんでいます。また、昨年からは会社単位での投資購入も増えていますね。

編集部:なるほど。コンドミニアム建設ラッシュには、ちゃんと理由があるというわけですね。

ヒロコ:メグミさんの心配は、よくわかりますよ。株は、暴落すれば無価値化して紙切れになってしまう恐れもありますが、不動産は、物として存在していますから、完全に無価値化することはないし、実際に目で見て手で触れられる安心感は大きいです。買った時には「ついに自分の家を手に入れた!」という感動がありますよ。そして売却する時は、ノスタルジックな気分になります。不動産って、数字だけでは表せない、とても愛着の湧くものなんです。たとえ投資目的であったとしても

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編集部:いまちょっと投資の話が出ましたが、私もね、やっぱり投資を考えたほうがいいのかな、って思うんです。投資する元手も今はないですが、将来的に。なぜかというと、以前ヒロコさんがおっしゃっていた言葉がとても気になっていて。「自分がダンスをしている間、不動産にがんばって稼いでもらう」というお話でした。

ヒロコ:はい(笑)。

編集部:以前、超大人気だったレイハワイ不動産を売却された時、いろいろな転機があって、人生一度きり、好きなダンスをやりたい!と。でも週5日フルで働いていたのに、1日をダンスに費やしたら週4日しか働けない。普通だったら、収入が2割減になりますが、その穴埋めを不動産にしてもらう、というようなお話でした。

ヒロコ:人間は長生きして100年。その中で、自分の好きなことをできる時間っていうのはとても少ないですよね。怪我や病気をするかもしれないし、元気だったとしても、99歳まで現役で働ける人はごくわずかです。頑張って働いて稼げる期間というのは、有限なんですね。リタイアした後に、ダンスを習いたい、新しい服を買いたい、旅行に出かけたい...人生を楽しみたいと思ったら、年金だけでは足りません。そこで、まだ現役で働けるうちに頑張って不動産という相棒を持っておけば、不労所得を得ることができます。

編集部:それって、投資だけど、とても現実的な投資ですよね。

ヒロコ:私自身、不動産業をする前から投資家でもあったのですが、貯金額を増やすこと自体には興味がないんです。だって人生が終わる時、そのお金は持っていけませんから。生きている間にどれだけ楽しめるかが大切だと思っています。人生を楽しむためのお金、そのための投資です。私の顧客には投資家さんも多いのですが、みなさん趣味が多く、自分の人生を謳歌している、このコンセプトに気付いた方たちですね(笑)。

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編集部:私も、気質としてはそっち側なんだけどなぁ〜。キリギリスのように散財して、いま全く元手がない状態です(涙)。

ヒロコ:その時は楽しかったのなら、それはそれで良いと思いますよ。でも、いま「ハワイの不動産」というキーワードが頭をもたげているなら、次に進むタイミングなのかもしれません。でもね、それも、本当にメグミさんが欲しいと思った時に買えばいいと思いますよ。もし、まだ不安のほうが大きいのなら、無理しなくてもいいんじゃないかな

編集部:えー? さっき、私にも買えるって言ったじゃないですか〜?

ヒロコ:はい、私は、買えると思いますよ。ですが、メグミさんの気持ちが整っていないのなら...という話です。不動産は、もちろん市場のタイミングもありますが、究極的に言えば、「買いたいときが、買い時」というのが私の持論です。

編集部:ヒロコさんって、本当に不動産屋さんですか?(笑)。身の丈に合った安い物件をすすめたり、買い時は今じゃないと言ってみたり。ハワイのリアルターさんって、もっとアグレッシブで、「いま買わなきゃ損!」ってガシガシ来るような感じを思い描いていたのですが、だいぶ違いますよね。

ヒロコ:そうかもしれませんね(笑)。不動産屋って、共感して、心配を取り除いてあげる役目だと思っています。私自身、ハワイに移住する前は日本にいて、ハワイの不動産を買っていたので、お客様の心配や不安がよく分かるんです。

編集部:共感して、心配を取り除く...なんだかカウンセラーみたいですね。

ヒロコ:そうですね。私としては、教師に近いのかなと感じています。たとえば、数学が苦手だった子が、新しい先生になったとたん、急に成績が上がることってありますよね? その人がどこでつまずいているのかを理解し、解決のヒントを与えてあげることで、するするっと前に進めることがありますが、不動産も同じ。つまずくポイントは人それぞれ違いますが、根底にあるのは「心配」です。まずはその心配を理解し、前に進むお手伝いをしてあげることが大事だと思っています。

編集部:「あなたの条件なら、これが正解!」って、ベストな物件を提示するんじゃないんですか?

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ヒロコ:もちろん技術的にはできますが、でも人って、ちゃんと納得して買いたいんですよ。しっかり理解した上で進みたいし、ただ正解を与えられても、正解だと理解できなければ、それはその人にとって正解になりません。投資物件でもそうですが、「これが当たる」と言われて物件を購入し、たとえその価値が急上昇したとして、うれしいかもしれませんが、同時に不安も起こります。今回たまたま当たっただけで、次は失敗するかもしれない...次に生かせないと、人は不安になるんです。

編集部:テストでカンニングして合格しても、本当の実力じゃないから後で苦労する、みたいな感じですかね。

ヒロコ:そうですね。あと、不動産購入者には社会的にステイタスのある方が多いので、「こんなこと、いまさら聞けない」と思って一人で悩んでいることも多いんですよ。こちらが疑問点に気づき、うまくリードしてあげることも大事ですね。

編集部:いま、教室で「トイレに行きたい」って言い出せない子どもの顔が浮かびました。

ヒロコ:(笑)。私も完璧じゃないし、上手くいかないこともあります。ですから、そこは正直に、いい格好はしないです。ほかの不動産屋さんだと、受賞歴をたくさん持っている方もいますが、お客様が求めているのは肩書きじゃないと思うんです。私は、一緒に悩んで、不安を取り除いてあげられる存在でいたいと思っています。

編集部:日本と違って、ハワイでは同じ物件をどのリアルターも売ることができますよね。だから、何を基準に不動産屋さんを選んだらいいのかなと思っていたのですが、なんだかその答えがわかったような気がします。

ヒロコ:敏腕の有名教師でも合う合わないがあるように、不動産屋も相性がありますから、説明会やセミナーなどに参加して、いろいろな方と会ってみるのも良いと思いますよ。私も3月、日本で無料の個別相談会を行いますので、気になる方はぜひお問い合わせをお願いいたします。(※個別相談会の詳細は、この記事の最後をチェック)

編集部:ヒロコさん、今日はどうもありがとうございました!

★★★取材を終えて★★★
私のうがった質問にも、菩薩のようなにこやかさで答えてくれたヒロコさん。大学で教鞭を取られていることも納得の、ダメ生徒(私)を包み込むようなやさしさを感じました。「お客様が求めているのは受賞歴じゃない」と言いつつも、Top 100 Realtersなどにしっかり選ばれてるんですよ、この人は!(笑)。ちなみにヒロコさんと相性が合うのは、あんまり働きすぎず人生を楽しんでいる人や、旅行するのにだいぶ前からパンフレットなどを集めてワクワク準備を楽しんでしまうような人、だそうですよ。いやぁ〜、すっかりファンになっちゃいました!(メグミ)


参加無料 日本・個別相談会スケジュール

なんと、この記事の作成期間(数日間)のうちに
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でも!アロハストリート読者のために、別枠を作ってくれるそうです。

3月7日(月)大阪
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上記期間で、ご希望の日時をリクエストしてみてください。
できる限り調整してくれますが、万が一、希望に添えない場合はごめんなさい!

【申し込み方法】
hhawaii@msn.comまで、メールにてご連絡ください。


人気モデルRobinが語るハワイ島への愛!

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IMG_7744_600_title_edited-2.jpg アロハ!リツコです。

 2月にハワイ島マウナ ラニで行われたトワイライト・イベントに、日本から駆けつけ、ステージで話をしていたとてもステキな好青年がいました。その名も呂敏(ロビン)。日本でファッションモデル/俳優として活躍しているイケメンさんです。お父さんがハワイ島出身の日系アメリカ人、ご本人は日本生まれ、日本育ちながら、ハワイ大学ヒロ校で大学生活を送ったヒロボーイ。ハワイ島をこよなく愛する呂敏さんに、インタビューさせていただきました。

☆トワイライト・イベントの様子はこちら>>

IMG_7586_600.jpg◎呂敏(ロビン)...ファッションモデル/俳優
ハワイ島出身の日系アメリカ人を父に、日本人を母に持つ。ファッションモデルとして、東京コレクションでランウェイデビューし、東急109MEN'S館の2015年春ヴィジュアルに選出されるなど活躍。TBSの番組「究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦」にも出場、2013年には第3位に輝くほど運動神経も抜群。跳び箱は18段の記録を持っている。趣味はサッカー、フットサル、スピアフィッシングなど。
公式ブログ「This is Robin」
公式インスタグラム 

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編集部:
アロハ!呂敏さんはハワイ島とのご縁がとても深いんですよね。

呂敏:アロハ!そうなんです。父がハワイ島ヒロ出身なので、小さいころから年に2回は必ずハワイへ来ていました。でも、実は英語はあんまり得意じゃなくて。父はバリバリのローカルで家の中でも英語だったけど、僕はそれに対して日本語で返すっていう感じでしたね(苦笑)。耳は英語に慣れてるからたとえば映画は字幕がなくても見られるけれど、自分が英語で話すのは難しいという...。今思えば、不思議な環境だったわけですが、だからこそ大学を選ぶときは自分の意志で「ハワイで学ぼう。もちろんちゃんと英語も勉強しよう」とハワイ大学ヒロ校への進学を決めたんです。

編集部:なるほど...。そうやってハワイ島での学生生活が始まったわけですね。

呂敏:はい。子供の頃から親しんでいたハワイですが、実際自分で暮らしてみて、第二の故郷であるハワイ島がとにかく素晴らしいと再認識しました。その良さをひとりでも多くの人に伝えたい!今はそのためにできることを、あれこれ模索している状態です。

IMG_7526_600.jpg編集部:なるほど...。たとえば、ハワイ島の魅力って具体的にどんなところだと思いますか?

呂敏:うーん。やっぱり人の温かさですかね。とても親しみを感じあえて、久しぶりに会ってもぎゅっとハグしたり。この人たちに会えて良かった〜って思う感じ。あと、大自然を身近に感じられるところも大好きです。迫力のある火山とか、降るような満天の星空とか。ヒロの雨季の感じすらも好きなんですよね。オアフ島ももちろんいいけど、ハワイ島にしかない特別な雰囲気はやっぱり最高です。

IMG_0429_600.jpgだいたい、空港自体が誰に対してもウエルカムな感じがしません?ヒロの空港に漂うちょっと湿気があるような甘ったるい空気の匂いとか...。おばあちゃんちに来たみたいな懐かしい感じが大好きなんです。そして、ヒロの街は日系の人が多いから日本の雰囲気もありながら、でも独特なアロハいっぱいの温かさもある。本当に、これを伝えたい。伝わるかな?(笑)

反対に、コナ空港はカラッとしてて降りた瞬間ここどこ?みたいな感じがたまらない。飛行機からタラップで地面に降りるのも、小屋のようなターミナルの建物も、南国独特の雰囲気いっぱいです。今いるマウナ ラニ リゾートも、昔ながらのハワイの佇まいが気持よくて、ハワイらしさをすごく強く感じられる。素晴らしいところですよね。僕はここがほんと、大好きなんです。そのマウナ ラニのトワイライトイベントに参加させてもらえるなんて、夢みたいでとてもうれしいです。

編集部:学生の頃は、ツアーガイドのお仕事もされていたとか。

呂敏:そうなんです。島のあちこちをバンを運転して案内していました。ハワイ島はいろいろな表情をみせてくれるのも魅力。ぐるっとまわるだけで、地球上にある全13気候帯のうち、11個の気候帯に出会えるという稀少な場所ですからね。自分自身、学生の時に、自転車でハワイ島を一周走ったことがあるんですよ。2泊3日で友だちと一緒に。いやもう、ただただ楽しかった〜。

編集部:おー、すごい!では、例えば呂敏さんのファンの人たちがハワイ島に来たとしたら...どこを案内したいですか?

lava600.jpgIMG_0311_600.jpg呂敏:やっぱり一番好きなのは火山なので、まずはキラウエア火山案内したいですね。レフアの花が咲く頃に行って、各地にまつわる神話などを話しながら、日が暮れる前に一度火口(ハレマウマウ)に行く。そこからチェーン・オブ・クレーターズ・ロードを通って溶岩台地へ行き、真っ黒な溶岩台地の上でスナックを一緒に食べたりして、また夜の火口を見に行く...とか。時間が許すなら、星空を見に山に登れたら最高ですね。

編集部:ツアーガイド呂敏と行くキラウエアツアー!行きたい人が殺到しそうですね(笑)。

呂敏:あははー。ありがとうございます。僕は日本とハワイの間の環境で常に育ってきました。自分のルーツの半分がハワイ、半分が日本。父は日系だから納豆もバリバリ食べるし、食事は日本っぽいのが多かったかもしれないけど(笑)。そんな僕だからこそ、日本とハワイの架け橋になれたらと思うんです。最近、あらためて自分を見つめ直す機会が多かったのですが、その中で自分はハワイとの縁からたくさんのものを学ばせてもらって本当にラッキーだと感じていて。そんなハワイに恩返ししたいんです。 それが、僕に与えられた使命なんだって、真剣に思ってます。

今は日本でモデルや俳優のお仕事をさせてもらっていますが、もちろんハワイへもよく来ますし、先日は日本のハワイイベントでもトークショーを初体験しました。日本の人にとって、ハワイは人気の場所だし、みんな興味を持ってるなと思います。でも、多くの人にとってハワイのイメージはオアフ島(ワイキキ)なんですよね。僕のハワイは、やっぱりハワイ島(笑)。ハワイ島の魅力をもっともっともっと!伝えたいです。

IMG_7564_600.jpg編集部:なんだか「ハワイ島のアンバサダー(親善大使)」みたいですね!

呂敏:本当にそういう活動ができたらいいですよね!これまではファッションモデルの仕事が多かったんですが、最近は俳優としての活動も増えてきているので、いつかハワイが舞台の映画に出演できたりしたらうれしい。映画『ホノカアボーイ』をハワイ島で撮影していた時は僕、ただの学生だったので...(苦笑)。これから、夢を実現できるようにさらに努力していきます。

編集部:素晴らしいですね。応援します!ちなみに、呂敏さんのお名前って...本名なんですよね?

呂敏:はい。この漢字も本名です。当然ですが、小さいころから高校まで学校のテストは、ちゃんとこれで受けてました(笑)。ちなみに昨年までは、仕事上は「ロビン」という名前で活動してましたが、2016年1月から、親が付けてくれた「呂敏」に変えたんです。これからはモデルだけでなく俳優として演技をするような仕事にもシフトしたいし、日本だけでなく世界に向けて仕事の幅を広げられたらと思っていて。そんな中だからこそ僕は、日本人、日系人の"呂敏"としてやっていきたいという気持ちの表れでもあるんです。読めない人もいるかもしれませんが、ぜひ覚えてください(笑)。

編集部:さらなる活躍を期待しています。もちろんハワイでの活動も楽しみにしていますので、これからもがんばってくださいね。今日はありがとうございました。

呂敏:ありがとうございました。マハロ!!

004_edited-600.jpg●インタビューを終えて
全身全霊でハワイ島の魅力を語ってくれた呂敏さん。超さわやかなルックスからは想像できないほどの、ハワイへの熱い想いがヒシヒシと伝わってきました。運動神経も抜群の彼、今年はハワイでマラソンに挑戦したい!とも語ってくれました。イベントで共演したジェイク・シマブクロさんとも「今年はホノルルマラソンに参加しよう〜!」と盛り上がったそうです。ぜひ、実現させてほしいですね。

ハワジュならこの人を訪ねよ!名物オーナー

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移り変わりの激しいワイキキで約30年もの間支持されているハワイアンジュエリー店「神戸ジュエリー」。リピーターが絶えず訪れるこの店の名物オーナー、ジョー・ジョン氏にインタビューしました!彼の店が慕われる理由とは...?

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◎ジョー・ジョン
神戸ジュエリー、ナ・プア・ジュエリー
オーナー兼デザイナー

ワイキキにある「神戸ジュエリー」2店舗、姉妹店の「ナ・プア・ジュエリー」2店舗のオーナー。経営の傍ら、自ら接客、ジュエリーのデザインまで行う。日本語、韓国語、英語の3カ国語が堪能。豊富な知識と経験をもとに彼がデザインするカスタムジュエリーが支持され、オープンから約30年人気が絶えない。

お店情報はこちら>>
雑誌最新号(4/5月号)に掲載の記事はこちら>>



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編集部:ハワイで約30年前に1店舗めのジュエリー店(※現在4店舗)をオープンする以前は、どのようなことをされていましたか?

ジョー・ジョン(以下ジョー):昔ですか? 何の経験もない、普通の人以下の人間でしたよ。毎日遊んでばかりいました。

編集部:え!? 「普通以下」だなんて(笑)。たとえばジョーさんのように3カ国語(韓国語、日本語、英語)を自由に使うことは、大抵の人にとって難しいと思いますが...ジョーさんの生い立ちを教えていただけますか?


ジョー:私の父親が韓国の国会議員でした。韓国や日本、LAなど、いろいろな土地で暮らしながら複雑な家庭環境で育ちましたが、父にはとても感謝しています。数多い来客をきちんとおもてなしする、礼儀正しく厳格な父に影響され、小さい頃に自然と接客の仕方を学びました。それはいまでも体に染み付いていますね。

編集部:なるほど、ジョーさんのフレンドリーでていねいな接客は、そんな幼少時に根付いているのですね。大人になり、どのような背景でハワイでジュエリー店をオープンしようと思ったのでしょうか?

ジョー:私が30歳くらいの時に、義理の姉からハワイで店をやらないかって、勧められて、半ばいやいや始めました。

編集部:はじめは乗り気ではなかったんですね(笑)。

ジョー:ええ。ただね、ジュエリーは昔から好きだったんですよ。最初はハワイアンジュエリーではなく、好きだったダイヤモンドや色石だけを集めて販売していました。いろいろな人の繋がりがあり、いまとは時代の違う当時は居眠りしながらでも1日に100個も売れましたから、売れた次の日は休んで遊びに行ったりしていました。

編集部:居眠りですか(笑)!いまでは朝から晩まで毎日お店に出て一生懸命接客しているジョーさんですが、その頃とは別人のようですね?

ジョー:そうですね。働く姿勢が変わった理由は、もちろん妻の協力と、娘と息子への責任にありますね。お店を開けて間もなく結婚し子どもができてからは、生まれ変わったように働きましたよ。

もうひとつは、マイレ先生というフラの先生と出会ったおかげです。日本でフラを教えていた有名な方で、ある時、彼女からハワイアンジュエリーを作ってほしい、という依頼がありました。ハワイアンジュエリーを作り始めたのは、それがきっかけ。どうせ作るなら、その歴史や意味をきちんと理解したうえで取り組もう、と思い立ち、勉強するうちに、その魅力にどんどんのめり込んでいきました。完成したジュエリーをマイレ先生がとても喜んでくださり、その評判を聞いたたくさんの人たちがハワイアンジュエリーを買いに来てくださるようになった延長にいまがあります。

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永遠の愛を意味するプルメリアのリングは結婚指輪として人気


編集部:素晴らしいですね。でもどうしてそれほどハワイアンジュエリーに魅せられたのでしょうか?

ジョー人の想いが込められている特別なものだ、ということが分かったからです。流行に左右されず、ずっと愛されているジュエリーはなかなかありませんよね。

ハワイアンジュエリーはもともと、王族が家族や大事な人へのメッセージを刻み、身に着けたことが起源と言われていて、一般の人の間では贈り物として普及しました。私も、もともとジュエリーを人にプレゼントすることが好きでしたので、通ずるものがあったのかもしれません。歴史だけでなく、素材やデザインの意味などを研究すればするほど、お客様にとって本当に意味のあるジェリーを作りたいと思うようになりました。

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素材、色、重さ、デザインをすべて自由に選べるカスタムジュエリー


編集部:ジョーさんのていねいな接客を見ると、そのお気持ちが伝わります。あれこれアドバイスする、というよりも、逆にお客様の話を聞いていらっしゃいますよね。

ジョー:ええ、お客様の状況が分からないと、正しいものをオススメできませんからね。カスタムなら、なおのこと。

お客様にお預かりしたお金で作るわけですから、じっくりと話を聞き、その人にとって一番必要な要素をジュエリーに取り入れたいと思っています。無限にある組み合わせでデザインするので、どれもその人のためだけの一点物ですよ。ハワイアンジュエリーを作るようになってからは、毎朝起きる度に、お客様と出会えることが楽しみになりました。みなさんとお話して、喜んでいただけるジュエリーを作ることが何より楽しみなんです。有り難いことに、ハワイ旅行の度に立ち寄ってくださる人たちばかりで...。ハワイアンジュエリーを通して得られるご縁に感謝しきれません。

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客と話しながらインスピレーションを受けたデザインを絵にしていく


編集部
:感謝の心...大事ですね。

ジョー:そうですね。ジュエリーを通して知り合うお客様とは、長い時間話をするおかげか、自然とプライベートでも仲良くさせていただいていますよ。

今日も、以前お店で出会ったお客様がまたハワイにいらしているので、妻を連れて一緒にディナーへ行く約束があります。妻は「二人だけの時間がほしい」と思うこともあるかもしれないですが(笑)。お客様が優先なのは変えられません。その分サポートしてくれる妻には、毎日感謝の気持ちを伝えています。お客様に対してはもちろん、家族やスタッフ、周りの人たちに心を込めて接する気持ちは、完成するハワイアンジュエリーにも表れると思いますから。

結局は、とことん人が好きなんですよ。


◎インタビューを終えて
店に来客がある度に取材を中断し、お客様のお話を聞いていたジョーさん。「ジュエリーを身につける人の気持ち」を何より大事にしていることは、親身な接客の様子からひしひしと伝わりました。冗談交じりにお話しする一方で、真面目で勉強家、仕事熱心な姿勢が垣間見える人柄に、信頼が厚いのも納得です!

大江千里さんが語る2度めのハワイイベント

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OeTsunami2016.jpg アロハ!リツコです。
 2014年5月、ハワイで開催された大江千里さんと八神純子さんの「東日本大震災津波復興チャリティコンサート」。私たちも会場へ行き、そのすてきな時間を共有させていただきました。ニューヨークを拠点に活躍する大江千里さん、ロサンゼルスで活動されている八神純子さん、そのほか多くの人たちのアロハがひとつになったあのコンサートから2年、2016年5月4日(水)と5日(木)、2年ぶりにハワイでのコンサートが実現することになりました!その名も『大江千里プレゼンツ 東日本大震災津波復興チャリティコンサートin ハワイ - ハナホウ!フィーチャリング八神純子 & スペシャルゲスト』。というわけで、ニューヨークにいらっしゃる大江千里さんに、今回のコンサートについての想いをお聞きしました。

Senri Oe_600.jpg編集部:アロハ!お久しぶりです。いよいよハワイでのチャリティコンサート「ハナホウ!」が来月に迫りましたね。

大江千里さん(以下/千里):アロハ!ご無沙汰してます。2年ぶりにハワイに戻ります。実は、前回コンサートを終えてニューヨークへ戻る日に、ハワイでイベントを支えてくれた人が「え、千里さん!ハワイの海に入ってないの?じゃあ、帰る前に行っちゃいましょう!」って突発的にラニカイ・ビーチに連れて行ってくれまして(笑)。そこで足を海の水に浸した時に、なんだか気持ちがふーっと溶けたような気がしたんです。その瞬間に「また必ず戻ってきてハワイでチャリティライブやりたい!」って思って、宣言したんです。それが実現することになって、本当にうれしいですね。

IMG_1210_600.jpg編集部前回のコンサート、とっても温かくて素晴らしかったです...。私たち、いろいろ感じて涙したのを覚えてます。そのイベントが終わってすぐの時点で、もう次を計画されていたとは!

千里:そうなんですよね。ハワイという場所は、僕自身にとっても特別な場所だし、本当にマジックアイランドだと思ってるんです。80年代後半〜90年代にかけて、実は何度もハワイへ訪れていて、ハワイで作った曲もけっこうたくさんあるんですよ。でも、2008年にジャズを本気で志してニューヨークへ向かってからは、なかなか行けなかった。それで久しぶりに2年前に再会したハワイは、やっぱりすごくやさしくて温かくて...。実はね、前回ハワイから戻るときに、意を決してそれまで吸っていたタバコをやめたんです。それから約2年、一本も吸ってない。禁煙できたんですよ。これもハワイのマジックじゃないかな。自分自身の身体の状態まで変えられるなんて、すごいことでしょう?

編集部:すごい!すばらしいですね!ハワイパワー、恐るべし。

千里:そんなハワイという場所へ被災地東北の子どもたちを招待して、自然や文化に触れたり現地の子どもたちとの交流を通して夢や希望を持ってもらえるようにしたいという「レインボー・フォー・ジャパンキッズ」の活動は、とても有意義だなと思うんです。だから、少しでも協力できたら。子どもたちの背中をそっとでも押してあげられるような手助けを、続けていけたらと思っているんです。

編集部:そうですね。震災から5年経ちましたが、ハワイでのレインボー・フォー・ジャパンキッズの活動によって本当に多くの子どもたちがハワイを訪れています。

千里:なんだろう、静かな情熱みたいなものを感じるんです。海外に住む日本人として、日本にいないからこそ感じることとか見えることとか、そういった感情もあるのかもしれません。だから僕も少しでも協力できたら、子どもたちの背中をそっとでも押してあげられるような手助けができたら、と思い続けています。今回のチャリティコンサートでも、集まったお金はレインボー・フォー・ジャパン・キッズの活動に寄付させていただきます。今みたいに世界中でいろいろな事が起きている状況下にあって、音楽に携わる者として「平和な日常がすばらしい」ということへの感謝を音楽を通じて表現していくことも大切だと思っています。そんな事いいながら、自分も日常はバタバタしてばかりなんですけどね(笑)。

編集部:先日は、日本の福島でもチャリティコンサートに参加されていましたよね。

千里:はい。「Music for Tomorrow in Fukushima」というイベントに参加させてもらいました。そうそうたるメンバーの中、今回またハワイで一緒にやる八神純子さんやハワイのマノアDNAのみんなもいて、すごく良いイベントでしたね。楽屋にね、レインボー・フォー・ジャパンキッズとしてハワイへ来た子たちが挨拶に来てくれたんですよ。お礼を言いにって。それまでは英語なんて学校の授業でも勉強してなかったけど、今はハワイに親友ができたから、彼らとフェイスブックとかでコミニュケーションを取るために自分から英語勉強してます、ってうれしそうに話してくれてね。正直、お礼なんて言われることをまったく想像してなかったし、彼らの姿を見て、なんか、とにかくものすごく感激しました。

編集部:すごいですね...。ちゃんとつながってるんですね。

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<八神純子>



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<マノアDNA>



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<折原美樹>



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<小笠原みさ>



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<ホノカ&アジータ>



千里:そうなんですよ。つながってる。すごいことです。だから、5月のハワイでも、またいろいろなつながりっていうか、ご縁みたいなものを紡ぎたいなと思います。今回は、八神純子さんマノアDNAのみんな、ニューヨークで活躍している、ダンサーの折原美樹さんやジャズシンガーの小笠原みささん、そしてハワイのガールズデュオ、ホノカ&アジータなどが参加して、前回以上にスケールアップしたパフォーマンスになりそうでワクワクなんですよね。7月にリリース予定の僕のニューアルバムの曲を特別にアレンジしたり、ここでしか聴けない特別な曲やコラボレーションも披露しようと思っているので、みなさんもぜひ楽しみにしていてください!

編集部:5月のイベント当日が待ち遠しいです。

千里:本当にね。でもこういうのって、待ち遠しく思いながら準備したりいろいろ考えている時間も楽しいじゃないですか。ハワイまでの約1カ月は、言うなら夢に向かって歩いている時間ですから。今を大切に、とにかくほかでは実現できないようなイベントを創り上げられるようにね。思い返せば5年前に震災があったとき、僕はニューヨークにいて、まわりのみんなが「日本は大丈夫か?」「なにかできることはないか?」ってものすごく声をかけてくれたんですよね。さっきも言いましたが、その時からずっと、海外にいたからこそ感じられる思いみたいなものもあって...。大事にしたいことがいっぱいあるからこそ、今がんばれるというか。

編集部:ハワイでも同じです。5年前はローカルの人にとても温かい声をかけてもらったし、チャリティイベントも数えきれないほど行われました。

千里:ですよね。そしてもちろん、今でも思いは続いている。僕もハワイへ行く前4月14日、そのスピン企画としてニューヨークでも「大江千里 里山コンサート」と題した東北へのチャリティコンサートを行うことにしました。NY宮城県人会さんと一緒にね。僕のソロピアノで日本の楽曲をジャズアレンジにして弾く予定です。そこでの義援金などもみんなの思いと一緒にちゃんと持って行きます。それとは別ですが、元タカラジェンヌの加茂うららさんからも、応援のドネーションを預かってます。静かに、でも確実に、こういう思いを届けます。待っててくださいね。

編集部:はい、楽しみに待っています!私たちも応援させていただきますので、ぜひ素晴らしいコンサートを魅せてくださいね。

KETCHER_SENRIOE_600.jpg千里:ありがとうございます。2年前に、ハワイのみなさんのアロハを感じて「オハナ(家族)」という感覚を強く実感しました。2回めとなる今回も、さらに楽しく意味の深いものにできるよう、シンプルに気持ちを膨らませてその日を迎えたいと思っています。では、5月にお会いしましょう!

田中律子さんに聞くSUPヨガinハワイの魅力

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会員番号046
ヨガインストラクター・タレント/田中律子

12歳からモデル、女優として活躍しながら、自分の身体と心に向き合うためにヨガを始めヨガインストラクターに。現在、日本サップヨガ協会会長。沖縄で珊瑚保護移植活動を行う「NPO法人アクアラブネット」理事長も務める。






5月19日(木)~21日(土)「ヨガフェスタ・ハワイ2016」開催。「ヨガを通してハワイを満喫」をテーマに今年もヘルシー&キレイな3日を!

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呼吸が深くなりハートが自然に広がる特別な場所、ハワイでのヨガは最高!


 さわやかなハワイの風や空気の中だと、 呼吸の深さや胸の開き方が日本と全然違うんですよ。ビーチや芝生の上でのヨガは、 ヤシの木が風にゆれる音や波音を間近に感じられて、もうそれだけで癒しいっぱい。 私が日本のスタジオでヨガクラスを行う時、音楽や波の音を流したり、言葉で気持ちを開放したりしますが、ハワイではそういうのは何もいらない。超贅沢な環境ですよね。

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 私が大好きな「SUP(スタンドアップパ ドル)ヨガ」も、ハワイという場所がぴったり。静かなラグーンや波の穏やかなビーチで、その波に身を委ねながらボードの上でバランスをとると、普段のヨガとはまた違った体幹が鍛えられたり、骨盤の微妙なゆがみに気づけたりもするんです。しかも、みんなでワイワイ楽しめるのも魅力。クラスの誰かがボードから水に落ちると「おめでとう ~!」って盛り上がったりして(笑)。楽園ハワイでやったら、なおさら楽しい! 心身ともにストレスを発散するのに最高ですね。

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 ハワイのヨガフェスタは、ハワイでヨガを通して新しい自分を発見できる最高の機会だと思います。日本の方もハワイ在住の皆さんも、迷ったら参加を!( 笑)。ぜひ、会場でお会いしましょうね。

■ ヨガフェスタ2016の詳細はこちら>>

カイルア在住アーティスト・ローレンの世界

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いまハワイで最も注目されるアーティストのひとり、ローレン・ロスさん。のんびりしたカイルアで生まれる独特なアートの世界について、お話をお聞きしました。

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Lauren Roth / ローレン・ロス
ホールフーズ・マーケット」にてグラフィックアーティストとして活躍後、独立し、フリーランスに。ハワイの「ノードストローム」や「ラニカイジュース」など数多くの企業デザインを手掛ける。自身のオリジナル雑貨シリーズも好評発売中!

公式ウエブサイト「Lauren Roth Art」
www.mynameislauren.com
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編集部:ホールフーズ・マーケットをはじめ、多くの企業デザインを手がけていらっしゃいますね。ハワイに来たことがある人なら、必ず一度はローレンさんのデザインをどこかで目にしていると思います。

ローレン:ありがとうございます。もともとはニュージャージー地区のホールフーズ・マーケットで、グラフィックアーティストをしていたのですが、ハワイのカハラ店とカイルア店で働くことになりました。ポスターや店内のサイン、T シャツやトートバッグなどのグッズまで、あらゆるデザインを手がけました。今でもハワイのホールフーズでは、私のアートがたくさん使われているんですよ。

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アラモアナセンター・エヴァウイングに移転オープンしたデパート「ノードストローム」の店内デザイン。

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「ラニカイジュース」のキャップと、「ノードストローム」のギフトカード。


編集部:いま住んでいるカイルアの街は、アート製作にどのように影響を与えていますか?

ローレン:ハワイは私のライフスタイルをがらりと変えました。以前は屋外にいることが少なかったのに、 今ではビーチも山も大好きで、誕生日には毎年オロマナというカイルアの山に登るんですよ。ハワイの自然の中で出会うさまざまなモチーフは、多彩なインスピレーションを与えてくれます。

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編集部:パイナップルやクジラ、ヒトデなど、ローレンさんの 描くハワイの自然は、ファンシーさとリアルさが同居していて、とても個性的です。

ローレン:よく「この魚は何の種類?」「この花は何という名前?」と聞かれますが、私にもわからないの(笑)。だってそれらは、私の中で生まれた架空の生き物なんです。ハワイの自然からたっぷりイメージを受け取って、それが満ちた時に一気に描くのが、私のスタイル。いろんなものが組み合わさった、記憶の中の自然なんです。

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編集部:グッズのデザインもご自身で行っているんですよね?

ローレン:はい。描いたものを、額に入れて飾るだけでなく、いつでも持ち歩けるポーチやバッグなどの雑貨に展開するのは、とても楽しいですね。自分が描いたアートを、どうやってプロダクトデザインに落としこむのかを考えるのも好きです。そのスキルは、主にホールフーズ時代の経験が役に立っていますね。あの頃に、お店の中のありとあらゆるデザインをさせてもらえたことが、とても貴重な財産になっています。

reIMG_6861.jpgオリジナルのポーチ(左)と、デザインの原画(右)。
re029_Aloha_4C.jpg細いペンのデザイン、水彩画タッチのデザイン、どちらもローレンらしさがたっぷり。


ローレン:プロダクトデザインでは、コンピューターも使いますが、あくまで微調整。手で描いたものをスキャナで取り込み、リサイズや明るさを調整する程度にしか使用しません。

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ローレン:布地選びなど細部にまでこだわっています。私のアイテムを通して、いつでもハワイの空気を感じてもらえたらうれしいです。

編集部:今日はどうもありがとうございました!

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ワード・センター1階にある新しい「博文堂」では、ローレン・ロスと博文堂のコラボレーションによるオリジナル・トートバッグを販売中! ここでしか手に入らないレア・アイテムです。

このほかポーチや木製ポストカードなど、ローレン・ロスのオリジナル・アイテムが豊富にそろいます。ぜひ、ワード・センターの博文堂でチェックしてみてくださいね!

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キュートなメイド・イン・ハワイがいっぱい!博文堂の詳細はこちら>>

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